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奥ゆかしいかおりとはどんなものなのか知りたい・教わりたい


はじめに

 このところ個人的な興味にくわえ、偶然だが研究パートの研究室でかおりの成分に関して調べている。古典を生徒たちに教えていると、いにしえの時代に「香をたく」などの表現があらわれる。当時の香りはどんなだろう想いをめぐらす。

さらに現代のヒトビトがどんなかおりを好むのかとか、香りにどんな効果があるのかといったべつの視点やとらえ方ができると知った。もはや日に何度かこのテーマをあたまに思い描く。

そして世の方々がどんなかおりを嗜んでいらっしゃるのか知りたくなった。

きょうはそんな話。

販売サイトで

 香りについて知るならばネットから情報をさぐるのがてっとり早い。ある程度傾向はつかめそう。そして少量を購入しては実際に使ってみる。多くのコメントが寄せられ、わりと一定の評価を得られ香りのイメージがしやすいものを中心に選ぶ。

ここ1,2年つかってみた結果、個人的な好みとしては性別の関係なく使えるタイプのものをわたしは選びがちということ。各企業の販売する製品はたしかにいくつかのタイプにわけられそうでなるほどなあと思う。

好みのものをみつけるには

 五感のなかで臭覚での選択はネットをつうじてはなかなか容易でないと知れた。香りを身近なもので置き換えてイメージするしかない。あとはコメントでの評価から傾向なり、かおりの自然さや強弱などをつかむしかない。

これはあきらかに店に出向いてくらべるのがいちばんと、わりとそろっていそうな店に出向く。テスターとしていくつか代表的なものを嗅げるように準備されている。ところがニンゲンの感覚とはそんな比較にあわせてできていないらしい。いくつか鼻にちかづけくんくんとたしかめると、しきい値をこえたのか、かおりの区別がつきにくくなる。おなかいっぱいの状態。

嗅覚のセンサーに成分がくっついたままか、まえの成分の信号が出つづけてしまうのか、あっさりわからなくなってしまう。

調香師のしごと

 香水はいずれも単一の成分だけでない。トップノートにはじまり順々に香る。どうもわたしはミドルノートあたりが持続する製品を選びがちだと知る。持続の長短ではいちばん短いほのかに香るほう。

うまくブレンドして順番に放たれるようすはやはり調香師のプロのなせるわざ。数千もの成分をつかいわけるという。それらを微妙に調合して製品として生産にもっていくのだからすごい。

わたしがもっとも持続せず弱いかおりのコロンをつかうのは、一時期の柔軟剤などの衣類の香りの強さに評価がわかれることを知って以来。うっかり気づかないまま度を越した香りを放つのをいちばん避けたい。

おわりに

 このところ実験室でとりあげるのは植物中心。思うようにほしい成分だけ抽出するのはなかなかむずかしい。条件設定など化学の経験が役立ちそう。植物の育つ段階でも香りがことなる。なかなか微妙なもの。

なかなか奥が深い。ヒトへ与える効果などの研究はまだはじまったばかり。論文では学びへの効果も期待できるされており興味深い。


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