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あたりまえのようだが相手の受け答えとともに表情を同時に把握しながら説明するたいせつさ


はじめに

 学びをサポートするうえで生徒を目の前にして、ノートをとるようすなどもふくめて実地でみるのがなにより。昨今の流行り病の状況下でそれができずじまいに。以降はネットやリモートを活用してサポートする機会が増した。

できることは物理的に限られる。さて、画面ごしの相手と対面しこちらの伝えたいことがどう伝わるか、表情のこまかな変化を追いつつ用心しながらすすめる。

きょうはそんな話。

流行り病のさなかで

 流行り病はあいかわらずでとくにほかの感染病も相乗り。学習サポートを訪れる生徒たちは交代で何やかや体調をくずしがち。これはいたし方ない。相手はまだ免疫の力をそなえつつある成長段階。対策もそれ相応にできるだけのことはしているが万全なわけではない。

なにしろさまざまな生徒の集まる学校で接触の機会や密度は圧倒的に多い。そんななか生徒たちは学習サポートでもちいさな集まりをつくる。ここですらおたがいに感染し合うリスクは少なからずあるがいたし方ない。

画面ごしで


 なるべく「体調がおもわしくないときはリモートで」がお決まりのパターンになり、たいてい急遽そんな状況になりがち。生徒とおなじテキスト類などをそろえ、いつでも臨機応変に対応がきくように。教室に来ている生徒に教えつつ、自宅からリモートでやりとりする生徒の両方をみることも。

しかもいまは受験や学年末試験まっさかり。こんなときでも流行り病は情け容赦ない。身近でもそんなタイミングの悪さに苦しめられる生徒が少なからずいる。そのため従来から「いろいろな事態に適応できるようにプラスアルファの分を養おうね。」とつたえて実践させている。

表情をみながら

 体調がいまひとつのなかでネットの画面ごしに表情を見ながら、なるべく教室とほぼおなじになるように機材をしつらえる。なかにはご家庭の保護者の方々のご協力とご配慮でそんなじつらえを子ども机の周囲に準備してくださっているところも。

手もとのノートをとるようすとこちらの説明などを聞く表情の両方がそれぞれ見れると理想的。それを保護者の方が生徒の机まわりに設置してくださっている。これならば実地でそばで教えるのとそんなに遜色ない。

以前の流行り病の状況下ではリモートでご家庭でのPCのセッテイングやタブレットの準備などが技術的に追いつけず、半分以上の方々が断念されてしまった。あのあと学校からもリモート授業が実施されたはずだが、どうされたのだろう。いまはそれに耐えてどうにかつづけられた方々、もしくはリモートありにご納得の方々が残るのみ。

ひとまず慣れた生徒たち

 こんな「急遽リモートで」がもはやふつうになった。生徒たちも心得たもの。伝えるタイミングしだい(つまり家を出る前や放課後の学校を出る時点)で、LINEやメールなどで案内が伝わりさえすれば、お互いにどちらでもかまわないという合意やその応変の対応ができるように。

双方がそのやり方でメリットを感じられるまでになった。こちらもいちどきにリモートで数名の学年のちがう生徒に対して、べつべつのサポートを同時に切り替えつつおこなえるまでになった。ちょうど複数ある教室をめぐりながら教えている感じ。

台風時など避難先のホテルの部屋から自前のwifiの設定で、画面ごしサポート(もちろん生徒たちは安全を確保したうえでご自宅から)を何度かおこなっている。小さな白板やネット上のホワイトボードを活用。これは安心感がちがう。停電のリスクさえ覚悟の上ならばメリットが大きい。

おわりに


 もちろん本人を前にサポートするほうが何もかも支障なくできていちばんいい。その一方で時代に応じて教育のあり方や方法はこうしてかわっていくのかもしれない。それでも相手はニンゲン。その表情の変化をとらえつつ一歩一歩すすんでいく基本のところは変わらないのでは。そこを維持しつつ良い方法を選択していければと思う。


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