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「この仕事は私(俺)が居なくなったら回らなくなる!」は本当なのか。

今まで、たくさんの会社で働いて、たくさんの職業人と出会ってきました。

尊敬したい人、参考にしたい人、反面教師にしたい人。

もう1度働きたい人。もう2度と働きたくない人。
1回一緒に働いて見たかった人。

きっとこの20年で、のべ人数でいうと※1万人に近い人たち(それ以上いるかな?)と一緒に働いてきたことでしょう。
※20代の職場が転勤族だったのと、働く人の母数が多かったため

色んな人がいて、本当に面白いな~なんて思いながら。

例えば、顔立ちが似ている人は行動が似ているとかね。
『あれ…どっかでこういうタイプと働いたことあるな…』と思い返してみたら、顔立ちや声質、行動パターンが似ているなんてよくあることで。

たくさんの職業人と出会って、話をして、最近ふと『この発言をするのは気をつけないとな』と思ったことがありましたので、記事にしたいと思います。

「この仕事は私(俺)が居なくなったら回らなくなる!」

なぜか、私の周りに

「この仕事は私(俺)が居なくなったら回らなくなる」

と言う人が多いんですね。

その、自信はどこから来ているのかという疑問もさることながら、私の持論としては「世の中回らない仕事はない」と思っているので、とりあえずお相手様のプライドを傷つけてはならないので「そうですねぇ」と形だけは同調しています。(コラw)

経験値という面では、重要なキーパーソンになることは間違いありません。

この発言で注意したいこと①

「この仕事は私(俺)が居なくなったら回らなくなる」

これ、1番気を付けたいのは仕事の内容が”属人化”されている可能性が高いということです。

<属人化とは?>
業務や役割などを、特定の担当者しか把握していないこと

業務などを属人化させるというのは危険なことで、インシデント防止のためにも避けた方がいいんですね。
本人としては「私(俺)の知識や経験はすごいんだぜ!」というアピールの1つかも知れませんが、その知識などはマニュアル化などで可視化をして共有すべきであると思います。

それは属人化を避ける狙いもありますが、後身を育成するという点でも必要になってきます。


この発言で注意したいこと②

あなたがもし「この仕事は私(俺)が居なくなったら回らなくなる!」と思っていたのなら大変残念なお知らせですが、

世の中に回らない仕事はありません(笑)

仕事が回らなーい!となっているケースは、回っていないんじゃなくて回るのが鈍くなっているだけで、

・工程、工数が効率悪い
・需要と供給が合っていない

ということが多く、システムを見直せばいいだけの話だと思います。

仮に1人欠けても、仕事はちゃんと回るようになっています。
もしかしたら「この仕事は私(俺)が居なくなったら回らなくなる!」と思っている人が離れた方が、高速回転になるかもしれないんですよ…!

実際に、私もほぼ属人化されている仕事を辞める時に「あなたが辞めたら仕事回らなくなるから辞めないで」とたくさんの声を頂いたことがあります。

そのとき、

「大丈夫、大丈夫!仕事なんて私1人辞めたってちゃんと回るから大丈夫!」

と言って辞めました(笑)
私の仕事に対する姿勢と、後任の方の仕事に対する姿勢というのは違いがありますから、取り巻くの人たちの得手不得手というのは必ず発生します。
それに対する声と言うのを辞めた後に何度か聞かされたことはありますが、現実問題として仕事は回っているんですよね。
その仕事を離れて10年経ちますが、あれだけ「仕事回らなくなるから辞めないで!」と言われたのに、回らなくなってはいないのです。


「この仕事は私(俺)が居なくなったら回らなくなる!」と思い始めたら

私の個人的な感覚なんですが、その仕事の貢献率が高い人ほど「この仕事は私(俺)が居なくなったら回らなくなる!」という発言はしないんですよね。

きっとこの仕事が回っているのは「自分のチカラ」ではなく「メンバーのおかげ」と思っているのでしょう。

もし、どこかで「この仕事は私(俺)が居なくなったら回らなくなる!」と思い始めたら、一旦止まってみてください。

属人化されてませんか?
メンバーに仕事の知識や経験値を共有していますか?
自分の今のチカラを過信しすぎていませんか?

そう思ったならチームやメンバーとのコミュニケーションの問題が潜んでいる可能性がありますから、ちょっと見直しが必要になるかも知れませんよ。

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事務の人☆山藤友絵(筆文字作家おふじさん)
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