2021夢日記 おかしな移動販売 ji-jyo 6月7日
僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。
昨日の夢はいつにも増して、おかしく意味不明な展開だった。
始まりは山奥で、周りには自然しかないような、古い一軒家にいるところからだった。
居間には仲間数人が集まって、何やら作戦会議のようなものを開いていた。
『絶対にいけるって! なぁ、みんなでやろうぜ!』
『そうだな! なんかワクワクするもんな!』
『じゃあ決まりだな!』
みんな一致団結して、何かを始めるようだった。
庭に出ると、そこには数えるのも億劫になるほどの、大量のジュラルミンケースが置いてあった。
中には何故か壱万円札ではなく、全てに千円札がぎっしり詰まっていた。それも、これまた何故か全て夏目漱石の描かれた旧札だった。
『よし。みんな、ぞれぞれの想いを込めて作ってくれ。』
リーダー格の友人が開始の合図を出すと、みんな手には透明のボンドを握りしめ、だいぶ雑に千円札を鷲掴みし始めた。
僕は何をすればいいのかいまいちわからなかったので、少しみんなの作業を見学していた。
すると、仲間たちはお札をぐしゃぐしゃに丸めて、ボンドを塗りたくり、各々好きな形にいろんなものを作り始めた。
『これ良くね? 熊をイメージしたんだ。』
『おっ! いいね! マジ熊じゃん!』
何をしてるんだ? お金でそんなもの作ってどうするんだ?
僕が困惑してると、
『早くお前も作れよ。もうじき店開ける時間なんだから。』
店? もしかしてこれ売るのか? お金で作ったこの置物みたいな物を売って、またお金を稼ぐのか? いくらで売るんだ? 利益は出るか? そもそもお金をこんなことしていいのか?
とめどなく湧き上がる疑問に、僕の手は完全に止まっていた。結局、僕は何も作ることは出来ずに、開店の時間が来てしまった。
『よし! とりあえず数はまだまだ少ないが、店に並べよう!』
そういえば、店ってどこにあるんだろう? さっきの家の中なのか?
更なる疑問で頭がいっぱいになりながら、みんなが運ぶ先について行くと、庭から出たすぐ目の前の道に、街でよく見かける移動販売のワゴン車が止まっていた。
仲間たちの顏は、希望に満ち溢れ、それはそれは生き生きしていた。
さっき作ったなんとも言い難い品物を並び終えると、
『よし!! 開店だ!!』
そんな威勢のいい掛け声と共に、開店? した。
10分が経った。30分経ち、1時間が過ぎた頃、
『誰も…。お客さん来ないね。』
仲間の一人が悲しそうに、そう呟いたところで今日は目が覚めた。
当たり前だろう。そんな突っ込みを入れたくなるような不思議な夢だった。
お金はそんな風に使ってはいけません。宣伝も大事です。お店を開く場所も考えましょう。彼らにはいいアドバイザーが必要だったなと思う朝だった。
さて、明日も夢日記を書いていこう。
【2021 5月夢日記 ~ji-jyo~】