2021夢日記 海の家の揚げ物屋 ji-jyo 6月16日
僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。
昨日の夢は、前日の夢の欲求不満が影響しているかのような展開だった。
始まりは海の家、というより、まさしく海の目の前。
ほぼ砂浜に建てられた一件の、それなりに広い平屋にいるところだった。
日はすでに沈み、真っ暗な夜空にはとてもきれいな満月が浮かび上がっていた。
この海の家は、所謂それとは少し違っていて、何故か揚げ物を売っているお店だった。
僕は、店の主人、通称《親父さん》と、他の一緒に住み込みで働いている仲間の帰りを待っていた。
『あいつらそろそろ帰ってくるんじゃねえか? そろそろ晩飯の準備すっか。』
親父さんはそういうと揚げ鍋を火にかけ始めた。
『そうですね。親父さん。また俺の揚げ物の出来、確認してもらえますか?』
『おう! ちっとは腕上がったか? じゃあ俺が揚げるとんかつと勝負しようじゃねえか!』
そんなやり取りがあり、とんかつ対決が勃発することになった。
親父さんが厨房の冷蔵庫から大きな豚ロースを準備しているのを見て、僕は違う食材を取りに行くことにした。
『親父さん。ちょっと食材取りに行ってきますね。』
『おっ! 食材で上回ろうってのかい! こしゃくなやつだね~。』
冗談まじりにけなしてくる親父さんを尻目に、僕は屋根裏へと向かった。
屋根裏にはなんとも不思議な光景が広がっていた。
どれもきれいに真空パックされた、いろいろな部位の肉が保存されていた。
中にはまるまる豚の頭や、牛のもも肉なんかも置いてある。見方によっては少しおぞましくも感じる。
そんな屋根裏で僕が探していたのは熟成された豚ロースだった。
肉の山からお目当ての物を探すのは意外と大変だったが、なんとか見つけ出し厨房に戻った。
『おう! やっと戻ったか! もう始めてっど!』
親父さんは一足先にとんかつを揚げ始めていた。僕も続こうと、肉の下処理を始めた頃、仲間の一人が帰ってきた。
『今帰ったよー。これお土産ね。アジフライ。』
アジフライ!? 揚げ物屋なのに? フライにフライを重ねてくるとは。ここにいる人達は揚げ物に取り憑かれているのだろうか。
そんなことを考えながらいよいよパン粉をつけるところまできた。
パン粉は両腕を広げても端まで届かない大きなバットに入っていた。
まるで海の前の砂浜のようなパン粉の中へ勢いよく熟成肉を放り入れた。
いよいよ揚げるぞ。そんな肝心なところで今日は目が覚めた。
まただ。昨日も美味しそうな料理を目の前に食べれず、今日も食べれずじまいだ。
揚げ物が食べたいのだろうか。それならば週末あたりにとんかつでも作って食べてみようかと思う朝だった。
さて、明日も夢日記を書いていこう。
【2021 5月夢日記 ~ji-jyo~】