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わたしが書きました(太田宇律)

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太田宇律(おおた・いえのり) 2008年入社。横浜総局神奈川県警担当から社会部へ異動し、警視庁や皇室、刑事裁判などの取材を経験してきました。22年から「時事ドットコム取材班」。ネ…
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#保育園

「学童嫌だ」消えた笑顔◆ルーツは7年前?小1の壁【時事ドットコム取材班】(2023年04月10日)

 子どもが小学校に入ると、保護者が仕事を続けにくくなる「小1の壁」に注目が集まっている。岸田文雄首相が国会で「打破することは喫緊の課題だ」と発言し、SNSでは「#学童落ちた」がトレンド入りした。「壁」が急速に社会問題化した背景には何があるのか。取材を進めると、7年前に投稿されたブログ記事とのつながりが浮かび上がってきた。(時事ドットコム編集部 太田宇律)  【時事コム取材班】 「壁に敗戦」退職決めた母 東海地方に住む39歳の女性は、2022年6月末に12年間正社員として勤

「園児に刃物」は氷山の一角か◆表に出ない不適切保育【時事ドットコム取材班】(2022年12月09日20時10分)

 保育士が園児に暴力を振るったり、暴言を吐いたりする「不適切な保育」が各地で相次ぎ発覚しています。子どもの安全を守るはずの保育士が加害者となり、周囲もそれを止められなかったのは、なぜなのでしょうか。こうした問題について、現職保育士に聞き取り調査した専門家に話を聞き、背景を取材しました。(時事ドットコム編集部 太田宇律)  【時事コム取材班】 暴行、暴言相次ぎ発覚 静岡県裾野市の私立「さくら保育園」で発覚した虐待事件。1歳児クラスを担当する6人中、3人の女性保育士が行ってい

「出産はぜいたく?」2人目の壁 ◆いよいよ踏み込まれた「第3のアクセル」【時事ドットコム取材班】(2022年08月01日08時00分)

  少子化に歯止めがかからない。赤ちゃんの出生数は6年連続で減少し、2021年は過去最少の約81万人にとどまった。過去40年以上、結婚した女性は平均2人前後の子を産んできたが、近年、既婚者の7割以上が2人目以降の出産に「壁」を感じているという。「産みたくても産めない」「子どもはぜいたく」。子育て世代の悲痛な声を裏付けるように、少子化を加速する「第3のアクセル」が踏み込まれたと指摘する専門家もいる。どうしたら、誰もが希望する人数の子どもを持ち、子育てを楽しめる社会になるのだろう