高専プロコン審査委員やってみた 2024
どうも、前回のエンジニアブログエントリが福井大会の審査委員やってみたになってしまった山地です。(もっとブログ書きたい...)
今年も高専プロコンの課題部門本選審査委員をさせていただけたので、その記録を書いておこうかなと思います。
0日目 審査資料の事前読み
昨年も事前に本選審査資料に目を通しておこうとはしていたのですが、あまり効果がなかったので今回はいつも仕事で使っているノートに各作品の一言まとめと注目ポイント、使用技術、あれば質問事項の最大4つをまとめておきました。移動日の朝から始めて出発直前になんとか終わって移動中に追加で確認してたりしましたね。
今年は奈良開催で、朝移動するとスケジュールがだいぶタイトになるので前入りさせてもらいました。
ちなみに夕食に駅前の麺屋 龍さんに伺いました。美味しかったです。
1日目
身だしなみを整えつつ、8:30には審査員控室にて集合とされているので結構キビキビ準備して会場に向かいます。
道中昨年お会いした審査員の方がいらっしゃって挨拶すると実は御一行様で社長とまでご挨拶させていただいたりなど...
その後開会式に出席し、プレゼン審査へ。
プレゼン審査
プロコンのプレゼン審査は 「発表時間8分 + 質疑応答4分 + 入れ替え1分」 の計13分の構成です。
午前に8チーム、午後に14チームの審査を行ってこの日の審査は終了となります。
基本4チーム1セクションとなっていて、間には小休憩があります。
各セクションごとに少しだけ内容に触れてみようかな?
第一セクションの発表番号1~4番の発表は、なんと 1年生のみのチームが一番最初の発表 でした!こういうチームがいると今後4年間も成長を見ることができて幸せだなと思います。頑張れ!
第二セクションの発表番号5~8番の発表では、自分の身近な困りごとを解決する姿勢が多く見られた気がします。
昼休みを挟んだ第三セクションは発表番号9~11番の海外高専チームですね。異国の地で審査員も日本人の完全アウェーのなかいつも一生懸命発表してくれる姿に感心しています。
内容は自分が英弱なのもあり一部聞き取れていないところもあるのですが、スライドも凄く凝られていてわかりやすい発表でした。
第四セクションの発表番号12~15番の発表はスライドで音声を流す工夫がされていたり面白い発表が多かった気がします。
第五セクションの発表番号16~19番の発表はハキハキと自信を持った発表をしてくれる学生が多くて、話が頭に入りやすい良い発表でした。
最終セクションの発表番号20~23番の発表は、内容の独創性もさることながら、最後のチームのスライドの完成度の高さに度肝を抜かれました。
全体を通して、皆さんすごくプレゼンが上手で内容が理解できたように思います。
質疑応答用にあらかじめスライドを用意しているチームもいて流石だな、と。
今より良くなる方法があるとすれば、重要な点を強調して、発表全体を通した抑揚があるとより良くなったりするかもしれませんね。
昼休み
ちなみに、昼休みが1hくらいあるのですが、その間はめちゃくちゃ課題部門のブースを見に行きたいのを我慢しつつ自由部門のブースを少しだけ見ました。
自由部門は大きめのデバイスがある学校が多かった印象ですね。特に自分の母校である香川高専詫間キャンパスは今年もでっけえブースでした。
あとは出身校の先生に挨拶させてもらったり、知り合いの学生さんと挨拶させてもらったりといった感じですね。
お昼にいただいた弁当、美味しかったです。
情報交換会〜
プレゼン審査終了後は情報交換会に参加させていただいて、いろいろな企業様や先生に挨拶させていただいたり、人事のしゅんぴくんが突然人前で喋ることになったのを応援したりしてました。
プロコンってこんなにたくさんの大人が支えてくれてたんだな、と情報交換会にいらっしゃる方の数を見て感謝していました。
そんなこんなでホテルに帰って次の日チェックアウトなので準備もしつつ寝ました。
2日目
起きたらアラームから1hくらい経ってて大急ぎで身支度と帰り支度もしました。後泊もさせてもらえばよかったね!
2日目も8:30には集合とされていたので間に合うように会場に向かいました。道中で母校の技術支援職員さんにお会いしてほっこり。
審査会議で共有があった後、デモ審査のため展示ブースに向かいます。
デモ審査
実は一番楽しみなのはデモ審査です。何と言っても目の前で自分たちの作品を見せてもらえるのがいいですね。
「発表2分 + 質疑応答5分 + 入れ替え時間なし」のタイトスケジュールな審査ですが、ここもプレゼン審査と同じだけの点数がある大事な審査です。私はA班としてデモ審査を回らせてもらいました。
今年もやはりデモで見ると魅力がより伝わってくる展示がありましたね。
特に発表番号2番「SDCs」の舞鶴高専や、独自のコンポスターを作成していた発表番号5番「だすぽす」の国際高専と発表番号18番「TerraMeal」の鳥羽商船高専なんかはデバイスを見て評価が変わったりしました。
また、デモ審査ではチームの学生全員で対応してくれることが多く、各開発担当の学生さんに技術選定の理由と使ってみてどうだったかを聞いたりできたので、技術的な点も評価できて良いですね。
デモ審査全体を通して考えると(これはちょっと作品そのものとは離れますが)周りの音に負けないよう大きな声で発表して頂けると嬉しいなと思います。せっかく発表してくれてるけど一部の審査員にしか聞こえていないともったいないですから。
作品の内容に関しては、ブースの展示と人数を活かして作品の細部まで説明しきれると良いですね。今年はプレゼンで聞いた内容を再度説明されるようなことはなかったのでそこは大変ありがたかったです。
デモ審査終了後、すぐ控室に戻って自分の評価を確定したらお昼ごはんです...
審査会議
昼休みが終わったら最終的な作品の賞を決める審査会議が始まります。
詳細は昨年のブログにあるのでそちらを見てみてください。
今年は課題のテーマが変わって1年目ということもあり、かなり評価が難しかったですね。
無事決まったら特別講演と閉会式へ....
閉会式
次回開催日程を聞くためにも閉会式は出ておかねば...ということで閉会式参加です。
私は課題部門の審査委員なので自由部門の作品はあまり見れてなかったのですが、なんと母校である香川高等専門学校詫間キャンパスは自由部門2連覇という快挙でした。流石ですね...
今年は大場先生の講評をメモを取っておいたのでその中でも大事な部分を一つ。
「内発的なモチベーションがあるとプレゼンに説得力がある」 という旨の内容をおっしゃられていたと思います。
これは私も審査していてすごく感じていた部分で、やはり「自分ごとの課題を解決するプロダクト」というのは完成度が高く、描くビジョンが伝わってくる良い作品が多かったです。
ぜひ、次回の作品では身近な課題から発想を膨らませて頂けるとより良いものになっていくのではないかなと思います。
そして #procon36 へ
次回の会場は松江、主管校となる松江高専の校長先生からのお話にもありましたがあのプログラミング言語 Ruby が生まれた街です。自分も来年のためにRubyを勉強してみようかな、なんて書きつつ今回の審査委員記はここまでとします。
今年奈良で出会った皆さん、来年また一つ成長した姿を松江で見れることを期待しています。
奈良では出会えなかった皆さん、来年松江でお話できることを楽しみにしています。
では次回、「GitHubのPublicリポジトリで公開されているProcon35のソースコード読んでみた」でお会いしましょう!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?