将来大きな差を生む、小学3年生までに身につけておきたい大切な力
こんにちは、自学道場ヘッドコーチのやっすーです。
今日は、できれば小学3年生くらいまでに身につけておきたい大切な力についてお話していきます。
英語やプログラミングよりも重要な力はこれだった
この力が備わっているかどうかで、学習はもちろん、特にこれからの時代、その後の人生においても大きな成果を生むかどうかにかかわってくるほど重要な力です。
それは・・・
「聞き取る力」です。
意外かと思われるかもしれませんが、人の話を聞きとれるかどうかは、まず学習面において大きな差を生み出していきます。
興味深い実験結果
実際に、ある中学生の子どもたちに、同じ文章を聞いてもらい、そのまま書き取って、どのくらい正確に聞き取れているかのテストをしたところ、定期テスト5教科(英・国・数・理・社)の合計点と、聞き取りの正確さ(捕捉率)には相関関係がある実験結果もあります。
実はそれだけ聞き取る力は、学習面での差を生みやすいということがわかります。
少し考えれば当たり前のことですが、子どもたちは学校の先生や大人たちの指示を受けて動く場面が多くあります。その指示の聞き洩らしが多い子は、授業の内容の理解度も低くなってしまうでしょう。
また、もう一つの側面として、大人たちの指示を聞き洩らすことで、怒られることも多くあるでしょう。
怒られる場面が多い子どもたちは、「自分はできない子なんだ」と自信を無くし、やがて主体性のない子になってしまうこともあるかもしれません。
そして、聞き取る力は、大人になってメモを取る力につながっていきますので、重要な力ですよね。(そういえば「メモの魔力」という本も流行りましたね。)
このように、聞き取る力は子どもたちのスムーズな成長には必要な能力となっています。欲を言えば小学校に上がるまで、もしくは学習内容が複雑になる小学3年生くらいまでに聞き取る力を充分に鍛えてあげたいものです。
おうちでできる、聞き取る力の鍛え方
では、実際に聞き取る力を鍛えるにはどうしたらよいか。
これはそんなに難しいことではありません。
絵本でも教科書でも新聞雑誌などでも構いませんが、大人がゆったりとしたペースで読み上げる文章を、子どもがその通りに書き取る練習をするだけです。このとき注意してほしいのは、
①慣れるまでは短めの文章で
②書き取る時に漢字は使わなくてもよい
というルールにしてあげてください。
そっくりそのまま書き取るためには、しっかりと耳を澄ませなければいけません。この耳を澄ませる習慣を身につけることで、聞き取る力はUPしていきます。
学校で本読みの宿題が出ると思いますが、それに加えて同じ文章でもよいので、お母さん、お父さんが読み上げて、子どもが書き取る。そんな練習が理想的ですね。
慣れないうちは、なかなか正確に書き取れないと思いますが、慣れてくると100%に近いくらいに書き取りができるようになります。
新型コロナウイルスの影響で、特に週末はおうち時間が増えているかと思います。お父さんお母さんも時にはプレイヤーとして、お子さんと一緒に、ゲーム感覚で「聞き取る力トレーニング」やってみてくださいね。