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「児童養護施設 子どもの家」での研修を振り返って

先日、「児童養護施設 子どもの家」にて自立支援をテーマにした研修を担当させていただきました。この研修は、当事者である田中れいかさんの講話と、参加者全員によるグループディスカッションという2部構成で行われ、非常に学びの深い場となりました。

田中れいかさんによる講話:自立に向けた経験と気づき

研修の前半では、田中れいかさんが当事者の立場から、施設での生活がどのように自立に役立ったか、また卒園後の生活で感じたことについて話してくださいました。田中さんは、施設での日々の体験が、後の自立に繋がる土台をどれほど築いてくれたかについて具体的なエピソードを交えながら話され、職員の皆さまにも強い印象を与えたようでした。

グループディスカッション:全員参加の積極性に感じた現場の力

後半のグループディスカッションでは、田中さんの話を受けて「自立とは何か?」というテーマが掘り下げられました。経済的自立としての納税の問題や、生活保護と自立の関係など、幅広い視点から意見が飛び交い、活発な意見交換が行われました。

特に印象に残ったのは、ディスカッションにおいて「誰一人意見を話さない職員がいなかった」ことです。全員が積極的に発言し、子どもの自立に対する真剣な考えと熱意が伝わってくる場面が多くありました。こうした職員の姿勢から、子どもの家が子どもたちにとってどれだけ安心して頼れる場所であり、支援者にとっても重要な存在であるかを強く感じました。

まとめ

「児童養護施設 子どもの家」での研修は、当事者の経験と職員の皆さまの熱意によって、私にとっても非常に学びの多い場となりました。施設の皆さまが支援する子どもたちの「自立」への道のりが尊重されていることを実感し、私自身もより多くの実践現場で支援に役立つ内容を提供していきたいと感じています。今後も、児童養護施設での支援が社会における自立の一歩を支えるものとなるよう、研鑽を続けてまいります。


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