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7/24 ニュースなスペイン語 Paridad(2):同数(2)
東京2020では、女性の参加率(participación femenina)が全体の48.8%となり、近代オリンピック史上最高となった―。昨日の記事ではこんなことを紹介した。
男性と女性のアスリートの割合が同数に近づいてきた(se acerca a paridad)。ジェンダーバランスが取れてきた、と言ってもよい。
1896年のアテネオリンピックでは女性アスリートはひとりもいなかった。そして、1964年の東京オリンピックでは13.2%だったことを思い起こせば、50数年の経過した今年のオリンピックで史上最高となったというのは、何か感慨深い。
女性のオリンピック参加に大きな役割を果たしたのが、フランス人活動家アリス・ミリア(Alice Milliat)だ。国際女性スポーツ連盟(Federación Internacional de Deportes Femeninos)の創設者だ。ミリアが主宰した国際女性オリンピックを4回開催したことが功を奏し、女性のオリンピック参入に弾みがついたという。
ちなみに、スペインは東京2020に184名の男性、137名の女性を送り込む。女性の割合は43.6%。
そんな女性アスリートのひとり、サンドラ・サンチェス(Sandra Sánchez)は、型部門(modalidad de katas)で世界ランキング1位の空手家だ(la mejor karateca mundial)。今回のオリンピックではどのような成績をおさめるか。
写真はスペイン代表の空手家サンドラ・サンチェス。