少額短期保険業対前年比7%の伸び、何が牽引している?
一般社団法人日本少額短期保険協会が、2023年12月13日に、2023 年中間期の業界決算概況について公表しています。今回は、少額短期保険業界について、ここからどんなことが読み取れるか見てみましょう。
■ 高い業界成長率
2023年中間期(4月〜9月)の少額短期保険業全体の保険料収入は695億円で、前年比+7%と伸びています。2019年中間期からの年平均成長率でも+8%です。2023年7月-9月期のGDP成長率が0%であることを考えると、日本の産業の中でも特に大きな伸びです。保険は一種のサブスクですから順調に契約が積み上がっていることが伺えます。
■ 特に 伸びているのはペットと、その他費用
次に、保険種目ごとの内訳とその伸びを見てみましょう。少額短期保険業全体の6割を占める家財保険は対前年比5%の伸びでした。生保・医療分野はコロナ禍の反動で1%の伸び。大きかったのはペット保険が対前年比16%の伸び、費用・その他の保険は対前年比+18%の伸びでした。スマホ保険など新しい保険種類はすべて費用・その他に入ります。少額短期保険業全体の中でも新しい保険が伸びていることが分かります。
■ 1社あたりの伸び
業界全体、特に新しい保険種類が伸びているのは分かりましたが、1社あたりではどうでしょうか?1社あたりの保険料とその伸びを見てみると、一番伸びているのはペット保険で対前年比16%の伸びです。その次が家財の保険で9%の伸びでした。全体として伸びていた費用・その他の保険は、一社あたりでみると対前年比マイナス5%でした。
こうしてみると、少額短期保険業は全体として伸びていますが、ペット保険と家財の保険は既存の会社の伸びで、費用・その他の保険は新規参入で伸びていることがわかりますね。
お知らせ
弊社は、グループ企業である株式会社justInCaseでの少額短期保険の運営実績や、保険業界における多数のシステム提供実績を活かし、企業の少額短期保険事業立ち上げをサポートする新事業「少短設立Navi」を開始いたしました。
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