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導かれて出会えた仕事

最近、導かれるように高齢者の
デイサービスの仕事を始めました。

そこで目にした光景。

利用者の方の隣に寄り添い、
そっと肩と腰の辺りに軽く手を添え、
利用者の方の歩幅に合わせて歩く
スタッフの姿を見た時

≪支え合う人のとてつもなく美しい姿≫

として目に映りました。

挫折した仕事に再びめぐり会えた

15年前にも一度、介護の仕事をしようと
思ったのですが、その時は私には無理だと
挫折をしてしまいました。

その原因は2つ。
①介護する側に主導権があり、
完璧な存在でなければいけないと
思っていたから。
②身体機能の低下によって、
人に助けてもらわなければ
日常生活すら成り立たせられなく
なってしまった高齢者の悲しみを
受け取り過ぎて辛くなってしまうから。

フリートークが苦手だったので、
利用者の方とお話をして、
話を盛り上げて、楽しませるのは
無理だなと感じました。

また、HSPの傾向があり、
人の気持ちを受け取り過ぎて
体調を崩すタイプなので
これまた無理だなと感じました。

それから15年。
派遣登録をし、紹介された仕事の中から
できそうなものをしようと
思っていたところ、
デイサービスの仕事を紹介されました。

一度挫折をした介護の仕事が
再びめぐってきた。

うーん。これは導かれてるのかなぁ。
そこに私が知るべき何か、
得る必要がある何かがある。

見えない力に引き寄せられる
そんな不思議な感覚になりました。

学びの連続
大きな認識の変化

実際に働いてみると、
学ばせてもらうことがたくさんありました。

介護する人とされる人。

私はこれまで介護をする人が
体の機能が低下した人を助ける。

≪与える側と与えられる側≫
といった一方向の関係だと
認識していました。

だから、介護する側の人間は
パーフェクトでなければならない。

そんな思い込みを持っていました。

体の機能は衰えていても、
自分よりもたくさんの経験を
されている方だから、
私が知らないことをたくさん
知っていらっしゃる。

だから、それは素直に教えてもらえばいい。
そして、学ぼうという姿勢で
利用者の方と向き合えば
相互に良い関係性ができて、
自然とコミュニケーションを
取ることができる。

また、自分のできないことを
人に助けてもらうということは、
与えてもらうだけではなく、
同時に人に役目を与えていることにもなる。

身体機能が衰え、
人に助けてもらわなければ
日常生活を成り立たせられなく
なってしまった自分を情けなく思ったり、
助けてくれる人への申し訳なさや
罪悪感から生きる希望を失う人もいる。

介護する側も自分が一方的に
与える側だと認識していると、
完璧でなくてはならないという
プレッシャーがあったり、
介護される人が、
思うように動いてくれなかったり、
感情を逆撫でするような言葉を
言われたりすると、
冷静ではいられなくなることもある。

自分の能力を人のために使うことができる。そのことによって、
その人にも役目ができる。
役目があることで生きる価値が与えられる。

利用者の方のお世話をさせて頂けることで、
自分も存在していいんだって
私は思うことができたのです。

だから、利用者の方に対して
お世話させて頂けてありがとうございますという感謝の気持ちを持つことが
できています。

利用者の方も、
自分なんて人のお荷物にしかなれない
存在だったら生きていても仕方がない。

「早くお迎えが来て欲しい」
っていう方もいらっしゃるのですが、
「あなたがいてくれるから
私が成り立っています。」
という気持ちで接していたら、
少しずつ笑ってくれるように
なってきた気がします。

人を助けることで、自分が助けられる。
自分が助けてもらうことで、
誰かを助けている。

相互の関係。
支え合う関係。

これは介護の現場だけの話ではなく、
親子間や先生と生徒、
上司と部下の関係でも同じ。

親、先生、上司が与える側
子供、生徒、部下が与えられる側。

一方向の関係性だと思い込んでいた。

でも、そうではなくて、
子供が親に与えていること、
教えていること
生徒が先生に与えていること、
教えていること
部下が上司に与えていること、
教えていることがある。

相互の関係性であるということを知った。

一方向の関係性で生まれるのは主従関係。

相互の関係性で生まれるのは、尊重。

尊重する相手と接する時って
どんな接し方をしますか?

上から目線で物を言いますか?
命令口調で指示を出しますか?

介護する人、される人
親と子供
先生と生徒
上司と部下

全ての関係は相互の関係。
お互いに与え合う関係。
全ての人が尊重し合う関係。

そんな認識を持てたら、
多くの問題が解決できるのではないかと
思いました。

背中から腰の辺りに触れるというのは
人がとても安心できるそうです。

今日もニシトアキコさんのvoicyが
とても勉強になりました。


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