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Book Review:「非常識な成功法則」

2022になって、これまで10冊読書ができています。

休園期間など…仕事時間が減ったという外的要素もありますが、マインドマップで読書メモを取りながら読み進めるようになった、という部分も大きい気がしています。
内容の整理をしながら俯瞰して理解できるようになり、いい意味で斜め読みができるようになったというか……自分の気になる部分に集中して読み進められているのかも。

「非常識な成功法則」

さて、そんな中で、本日ご紹介したいのがこちら。

経営コンサルタントの神田氏が自由な語り口で、ばっさばっさと様々な価値観を斬りながら成功へのヒントを紹介してくれています。


私が手に取ったきっかけは、ツイッターでフォロー中のえみかさんのこのツイート。

手帳との相性がよいという一言で、より豊かな手帳ライフのヒントになれば、と考えました。

今回は数あるヒントの中から、私の目線でいくつか抜粋してご紹介しますね。


1|最初に「やりたいこと」を見つめるのは危険

まず私がハッとさせられたのは、「最初に『やりたいことを見つめない』」という部分。

筆者がそれを勧める理由…それは「やりたいことを先に突き詰めてしまうと、その中に『やりたくないこと』が含まれている可能性があるから」

「自分はこれがやりたいんだ!」と突っ走り始めると、いつの間にか「絶対やりたくないこと」まで引き受けている可能性がある。けれど、「やりたい」のフィルターに包まれて気づかないまま自分が苦しみ、さらには成功から遠ざかる…これは目から鱗でした。

「やりたくないこと」を表出させたうえで、「やりたいこと」を考えてみれば、それが両立できる方法やスタンスを探ることができるんですね。

私がいま使う「自分軸手帳」でも、24時間を「自分軸」に寄せるために「足し算(やりたいこと)」の前に、「引き算」を勧めているのですが、私はこのワークを「時間の使い方」という観点で見ていました。

が、そこに眠る「価値観」に目を向けてこそ、自分の「生き方」につながる引き算ができそうな予感がしています…!

2|自分にかける催眠術

続いてご紹介したいのが、自分の「潜在意識」に働きかける、というお話。

例えば、「書くと叶う」「目標はクリアファイルに入れていつも持ち歩け」とか、ね。

その中で、私が今週実験しているのが「毎晩目標を10個書く」というもの。

① 毎晩目標を10個書きだす
 それが昨日と異なるものでも問題はない
② ①の中の最重要事項にマル
 それが叶うと、他の目標の達成もついてくるようなものにマル
③ ②に一歩でも近づくために、翌日できるアクションを書く
 どんなに小さなアクションでもOK

現在チャレンジして4日目ですが…気づきが3つ。
試してみる価値、ある気がします。


■目標を刷り込む効果

驚くことに、前日書いた目標って、翌日には忘れてるんです。
「今ひらめいた!」と思って書いてから前日の欄を見てみると、実は同じようなことを書いている…。

つまり何度も自分にリマインドしないと、何を目指しているのかなんて忘却の彼方…。
もちろん、潜在意識に刷り込まれてるから、忘れてても叶う、という説はあります。
けれど、あえて忘れようとする必要もないですよね。

毎日書くことで刷り込まれるという効果は、やっぱりありそう。

■自分の本当の願いが見えてくる

先ほどもお話した通り、毎日書いていると、「今思いついた」ように思えることも、実は昨日も、一昨日も書いていたりする。
「あ、これ、思い付きのようで、実は私は本当にやりたいって思っているんだ」と、ぼんやりしていた思いが徐々にはっきり見えてくるんです。
昨日までふんわりしたことしか書けなかったのに、そこが少し輪郭をはっきり持った目標になったり、という変化も。

一発で正解を探すよりも、よほど揺らぎない自分への思いに気づけそうな気がします。

■第Ⅱ領域に必ずコミットできる

以前、タイムログについてご紹介した記事中でもご紹介した「重要度×緊急度」で見る、タスクのマトリックス。

タスクの整理において、よく用いられるのが「重要度×緊急度」を2軸にしたマトリックス。あの有名な書籍「7つの習慣」では、その組み合わせ別に以下のように整理されています。

〈第1領域〉重要度H×緊急度H「憂い」
〈第2領域〉重要度H×緊急度L「備え」
〈第3領域〉重要度L×緊急度H「穀潰し」
〈第4領域〉重要度L×緊急度L「憂さ晴らし」

日々、つい「緊急度」優先で第1、3領域に時間を費やしがちなところを、「第2領域」により多くの時間をシフトさせていくのが理想。

本書に従って「一歩でも目標に近づけるアクションを書く」、そしてそれをコンプリートすると、ついつい後回しにしがちな「第Ⅱ領域」に必ず取り組めるんですよね。
すると、自己肯定感・自己効力感がものすごい!


3|「相手から早くNoを引き出す」

最後にご紹介したいのは…「セールス」について書かれた章の中にあった考え方。

売り込みとは、「相手を説得すること」ではなく、「時間を使うべき相手を見極めること」である
だから、「早くNoを引き出してなんぼ」だし、「そのために“希望するの?しないの?”と二者択一の質問をする」べきだ、と。
結果的に、「断られるかも…というプレッシャーも手放せる」と。

ついつい、防衛本能が先に立って「拒絶される」「傷つくかも」「結果を知りたくない」と思いがちですが、目的を「見極め」に据えれば見える世界ががらりと変わり、自分のやりたいことを効率よく推し進められる――。

「モノ」に限らず、「自分」を売り込むときにもぜひ覚えておきたい!!


おしまいに

ご紹介してきた通り、この一冊を読んで、たくさん得たもの、取り入れたことがありました。

ちなみに、本書では「潜在意識に働きかける」ような話もたくさん出てきます。筆者はそれを「もしかしたら眉唾物に感じる人もいるかもね」と自覚しつつも、「でも、それで叶っちゃってるという事実がすべてですよね?心理学とか脳科学云々とかより、それで叶ってたらもうそのやり方は『正』だよね」というスタンス。

たくさんのやり方や情報に触れると、「その根拠は?」というところを確かめて進みたくなってしまうこともありますが――おっしゃる通り、成功例があることを勇気に代えて「なんだかおもしろそう」という直感で信じ、突き進んでもいいのかも。

その点で、私はこの著者のスタンスややり方、とっても気に入りました!
「自分の潜在意識にガンガン働きかけながら、確実に行動に移す」という実験、継続してみたいと思います。

2021年12月、WordPressでWEBサイト「じぶん実験室」を立ち上げましたが、2023年6月より、noteにお引越しを始めました。
2021年12月~2023年6月の記事は、WEBサイトに掲載していたコンテンツをそのまま移行したものです。

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