自分の強みの棚卸し ~ストレングスファインダーコーチング体験談~
ストレングスファインダー(SF)ってご存じですか?
1年前、自分の生き方や考え方に舵を切りたいと思っていた時期。
コーチングを受けたり、あっちこっちに営業かけたりしながら、SFも受けたのでした。
お金もかかるものなので、受けっぱなしにせず自分なりに考察もしてたりして。
多くの気付きと納得感を得るいい機会でした!
こちらにがっつりまとめています。
けれど、最近、それはそれは素敵なSFコーチに出会ってしまったんですよね。
それは、さとうちひろさん。
いま愛用する「自分軸手帳」のユーザーコミュニティのためのイベントで、ちひろさんが行うファシリテーションやプレゼンテーション、柔らかさの中にある聡明さ、声色、そこから滲み出るお人柄……たちまち「この人と話したい!」と思わずにはいられない!
現在ちひろさんは本業と並行してコーチング活動を行っているので、セッション数は限られているのですが、運よくその枠に滑り込むことができた私。6月の末に念願の90分を堪能しました!
私にとっての「当たり前」こそ宝物だった!
結果。ものすごく良かった!
今回のセッションで本質的に大きな気づきとなったのは、「私は私の人生しか生きていない」ということ。だから、どんなに考えても私の目線でしか物事を見られないし、感じていない。そしてそういうことこそが、自分のすべてのきっかけやエネルギーにつながるのだということ。
私が「だってそんなの当たり前じゃん」と思っていることが、相手にとっては全く当たり前ではなかったんですよね。いや、そう言われれば「そんなこと、今頃気付いたの!?」と思うでしょうけれど……みんな全く違った前提とモチベーションで物事に相対しているという事実に本質的に触れると、ものすごいパラダイムシフトが起こるわけです。
例えば、私は「自分だからできることをしたい」と思っているし、「私の言動によって、相手や状況にどんな変化や影響があったのかを実感したい」とも思っている。
ちひろさんは、「これはみほさんの上位資質にランキングされている『自我』によるものですよ~」と教えてくれたのですが、でもこれって、みんな感じていることじゃないの?「自我が薄い状態で生きるって、そんなのあり得るんですか?」って思わず質問してしまった私。
でも、「頼まれたことをちゃんとアウトプットできれば、それでいい」という考え方だって、確かにあるわけで。例えばそんな誰かと私が同じ仕事を頼まれて、同じ質とスピードで確実にアウトプットしたのであれば、どちらもそれでOKなはず。
ただ私はそこに「自分の影響」という実感が欲しいし、それが大きな原動力になるわけで、それがあるのとないのとでは心地よさも桁違い。さらに、「もっとこうしよう」「次はこれをやろう」と意欲やきっかけにもつながっていく――。
例えば、私は1年前に「WEBライター」をやめましたが、それは取材をせずネットなどから情報を収集する二次加工的な活動への「罪悪感」があったり、「これ、本当に誰かが求めている情報なの?」「私じゃなくても書ける話じゃない?」「本当に読者の役に立っているのかなぁ…」という疑問にさいなまれたから。
資質の1位の「収集心」を発揮できる場ではあったものの、モチベーションの大きなポイントとなる「自我」にはつなぎきれなかったということ。
ちひろさんは一つ一つ細かなエピソードを問うてくれるのですが、こちらとしては超ささやかで「当たり前すぎてごめんなさい…」という話も、丁寧にかきあつめて、そこから私らしさや心地よさの輪郭を一緒に描いてくれるんです。
強みを考えるときに「自分が頼まれてもいないのについついやっちゃうことって?」「呼吸するようにやっていることって?」という質問をよく見かけますが、まさに「自分の当たり前こそが宝物」。
こんなの当然すぎて語る価値もない、と思うことにこそ、自分らしさと強みがギュギュっと詰まっていることを思い知らされました。
「決められない」のではなく、
「決めない方が楽しい人生」
さらにセッション中に思わず涙を流すほど感動したのが、私のコンプレックスに対してちひろさんがかけてくれた言葉。
私はとにかく「未来を決める」ということが苦手。だって、すぐ飽きるし、もっとやりたいことが後から出てくるかもしれない。
受験の時も、理系だったので最難関は医学部なわけですが、誰かから勧められたとしても「だって今お医者さんになりたくても6年後になりたい保証はどこにあるの?」と思ってしまったタイプ。
「飽きっぽいし、移り気だし、明日の自分を信じられなくて、決められないんですよね」といった私に、「みほさん、それは違います」と間髪入れずにちひろさん。
あああ~~~なんてこと!!!
「決められない」んじゃなくて、「決めない方が楽しい」。
「決められない」んじゃなくて、「決めたくなかった」んだ!
しかもわたしは小さなころから逃げ場が必要な人間で、それはずっとビビりで意気地なしだからだと思っていたけれど――方向転換をロックされることを怖がっていた部分も大きかったのかもしれない。
単に自信がないだけではなく、楽しくないことに時間を費やしたくないという、むしろ意志の強さの表れだったのかも――。
これまでの人生をまるっと肯定されたかのようで、思わず手帳に額を飾りましたよ。
資質を生かす「勝ちパターン」を意識するという方法
さらに、今回ちひろさんというプロにお願いしてよかったと思ったのが、「勝ちパターンの言語化」。
これまでSFファインダーを踏まえて「私はこういうところがあるから」「あとから振り返ってみるとこうだったなぁ」と結果的に自己理解を深めることはあっても、戦略的に先回りして資質を使うという意識が薄かったのですが、セッションの最初に「今日のゴールの一つは、わたしならではの資質を発揮する勝ちパターンを見つけること」と言われて、最初からかなりの衝撃でした。
今回私の数々のエピソードや発言を聞き、ちひろさんがまとめてくださった私の勝ちパターンはこんな感じ。
ここまでスッキリ整理・言語化するのは、自分では難しい、今後につながる価値あるものをいただいたと感じています。
目指したいのは「わくわく」できる「心地よい」場所
ところで。セッション後たまたま再読した「ブレイン・プログラミング」。
その中に、こんなお話が。
メキシコ人漁師が釣ってきたピチピチの魚をアメリカ人旅行者が褒め、どのくらいの時間がかかったかを尋ねると、漁師は「たいしてかからない」と答えます。それを聞いて「もっと長くたくさん釣ればいい」というアメリカ人。
ところが漁師は「自分と家族を養うにはこれで十分」と答えます。
そしてアメリカ人旅行者は再び質問するのです。「でも余った時間は何をして過ごすのか?」と。
そこで、かつてMBAも取ったというアメリカ人は、「釣りの時間を増やし儲けた金で大きな漁船やパトロール船を購入すること、仲買人に売すのではなく加工工場に直接売ること(あるいは工場自体を建てること)、村を出て大都市に移り巨大企業の経営者になること」を提案します。
20~25年かかるが、そのあとが本当に面白い。株を売って何百万ドルも設けられる!とけしかけ続ける旅行者。
漁師は質問します。
今回のセッションで改めて感じたのは、「目的地はワクワクできる心地よい場所」であるということ。
そして、実は、わたしはそんな場所を、このメキシコ人漁師のように既にいくつか手にしているのかも、とも。
ところが、自分の中のアメリカ人旅行者が、「それじゃもったいない、こっちの方がいいのでは?」とけしかける。自分の心地よさではなく、誰かの軸に振り回されているから。
でも――これじゃいけないと頑張って、我慢して、最終的に行き着く場所ってどこだろう?
それって、「頑張ること」「今じゃない場所」へいくことばかりを目的にしてるんじゃないか?
心から楽しめる場所をわざわざ手放して、遠ざかる選択をしてはいないかしら???
今の場所が心地よいのは甘えではなく、自分がきちんとそこを選択したから。
そして、心身を疲弊する過酷な場所に身を置きに行かなくても、成長はできるし、よりよい場所を追求することはできる。
そんな気付きに敏感に反応したのか、セッションの翌日、子どもがこんな言葉をかけてくれましたよ。
ちひろさんに、娘に、それぞれの言葉で肯定してもらったわたし。
何を恐れることがあるものか!
これからは自分をもっと理解し、全面的に受け入れて、「仕事」にとらわれず「人生」に強みをフル発揮していきたいと思います!
◎おまけ:今回のお話に興味がある方に
ストレングスファインダーは有料で受検できます。
この本にコードがついていますよ。
ちひろさんのコーチングに興味がある方はこちら。
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