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夢破れた後、どうしたらいいの?
夢に破れた後は、どうしていますか。
若村紫星です。
いきなり何言うねんと思うかもしれませんけど。
だって、そうじゃありませんか。
「プロフィール欄の謎」でお話した通り、「妻がこんまり」さんであるプロデューサー川原卓巳さんの「今の時点での、自分の魅力が最も伝わる端的な自己紹介を持つこと」というXの投稿に触発されて、自己紹介を変えてみることにしたわけです。
川原さん曰く、「それが人生を変える」と。
最初にXに載せましたが、それとほぼ同じようなものをnoteにあげました。
noteの方が文字数の関係上、Xより長く、少し言葉を付け加えました。
それが、こちらです。(これを書いている時点で、です)
「若村紫星(わかむら しせい)。元小説家志望者。夢破れた自分を愛そうと苦節10年。その間の経験と高次元スピリチュアルの知識を元に自分を愛すること=自分愛(造語)の大切さを伝える読み物を書いてます。文学・映画・音楽など文化的記事多。恋愛。母の思い出。自己理解プログラム受講済。」
「夢破れた自分を愛そうと苦節10年。」
この部分をどうやって打ったのか、自分でも覚えてないんですよね…。
ただ、打った後に、ああ、わたしはそうだったんだなと思いました。
小説家になりたかった、
恋愛がうまくいって結婚し、好きな人の子供を生みたかった、
正社員になって、安定した収入を手に入れたかった…、
それぞれ、その時々で、次々、夢破れていく中で、そんな自分を愛そうと努めた10年間だったと。
ふと、太宰治の『人間失格』にある「恥の多い生涯を送ってきました。」という文章が頭に思い浮かぶ。
暗い話になるけれど、30歳で小説家になれなかったら、もう生きていたくないと思っていたので、色々はかなくなる計画を立てた。
しかし、実行できず、実行できない自分を蔑んだ。
自分の存在を持て余し、とうとう、「これは、うつ病のせいではないか?」と言う考えに至った。
というのも、その頃、わたしは骨皮と言えるほど痩せていて、それに気づいたのは、ある日、鏡で自分の身体を見たが、そこに中世の版画から抜け出てきたような死神の骸骨姿があったからだ。
思わずゾッとして叫びそうになった。
どうしてそんなに痩せてしまったのかわからなかった。
体の機能は別に大丈夫だったので、精神的なものだろうと思った。
それで、地元のメンタルクリニックに通ったが、そこで処方される薬で、後々、さらに心身ともに辛く落ち込むとは、その時は思わなかった。
今のわたしは、ああしたクリニックで出される薬を飲むことをすすめない。
しかし、あれに行かなければよかったと、当事者として、そう簡単に言えない…と当時を振り返って思う。
人間はそう単純にはいかないのだ。
もし、あの時、自分はうつかもしれないという、そういう「理由」を探して、それにすがらなかったら、自分は今こうして生きていたか。
それは不明である…。
結局、高次元スピリチュアルをやっているのも、自分とはいったい何者なのか?ということを突き止めたいから。
本当の自分がわかれば、それで自分という存在に納得がいくだろうと思った。
納得がいくとは、ここに存在していていいということ。
自分の存在理由がいる!
なんでもいいから、こんな自分が生きている理由を探していたわけだ。
それは、夢を叶えられなかった自分をどうやったら愛せるかという、死にもの狂いの努力だったように思う。
一度は生きることを断念しかけ、生きる理由を探す自分が「死にもの狂いで」というのもおかしな話だ。
何より、こんなことに、つい最近まで気づかなかったんだから、自分でも驚きである。