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若村紫星です。
2018年までスマホを持っていなくて、いわゆるガラケーで過ごしていた自分にとって、SNSは未だ新鮮であり、使い方もいまいちわからないところがあります。
そんなわけでプロフィール欄の扱いも実は「?」なわけで…。
もちろん、SNSマーケティングの観点から色々な方法があることは知っています。
有名人なら一行で説明なしのプロフィールでもいいけれど、一般人はそうもいかないので、あれこれ書きまくっているのもよく見ます。
自分はスピリチュアルが好きだけども、目に見えない存在の恩恵をたくさん受けているはずのスピリチュアル業界の人が、自分の商品を売るためにプロフィール欄に自分の売り込みをてんこ盛りにしているのをよく見て、物質主義すぎない?儲けたい気持ちもわかるけれど、それってどうなの?と思っていました。

そんな中、「妻がこんまり」さんであるプロデューサーの川原卓巳さんの2024年9月5日のXのポストで、「今の時点での、自分の魅力が最も伝わる端的な自己紹介を持つこと」というのを見たわけです。
よく考えてみると、「妻がこんまり」で始まる、川原さんのXのプロフィール欄(この記事の時点で)は衝撃的。
読んだ人が「あ、あの!」となる。
昔は妻ばかりが目立つと、妻の添え物のように見られると思い、嫌がる男性がいたように思うけど…?(今でもいるかも?)
川原さんは、妻が「あのこんまり」さんであることを隠さず前面に押し出していた。
読んだ人に対して何とも親切。そして、そこまで計算しているのだと思うと、こちらは何にも余計なことは言えない…。

単純な自分は、早速、川原さんの言う通り、Xのプロフィール欄を書き換えることにしました。
Xのプロフィール欄はどうも2回以上更新してしまうと、24時間書き換えることができないらしく(もしかしたら、お金を払うプランだと制限ないのかもしれない)、慎重に文章を綴ることにした。
ちょうどアイコンを変えてみたタイミングだったので、自己紹介もアイコンの雰囲気に合うものがいいなあと考え、出てきたのが、今、noteにも書いているような内容なわけで、これについてはまた別の話になるので、ここではとりあえず省略します。

川原さんのXからさかのぼること、3日ほど前、ラランドという男女のお笑いコンビのYouTubeチャンネル「ララチューン」を見ていたら、なぜかおすすめにTinderというマッチングアプリの会社の宣伝を兼ねた2022年の動画が出てきた。
ちなみに、わたしはマッチングアプリを使ったことはないので、ただただ、動画の内容に何でも「へ―、そうなんだ」と見ていました。

それは、コンビの女性サーヤさんのプロフィールを作ろうという企画の動画。男性のニシダさんがTinder大学の先生で、サーヤさんが講義を受ける学生という設定になっている。
ニシダ先生が良いプロフィールと悪いプロフィールについて例を出しながら教えていくのですが、例として出てきたもので、サーヤさんが長袖のTシャツを着て自己紹介に、「渋谷周辺で飲みに行ける人を探しています」と書いているのがあった。これをニシダ先生も良いと判断していたし、サーヤさんも納得していた。
そのプロフィールの何がいいのかというと、まず、写真が自撮りでないという部分だという。
それを聞いた時、わたしは「うーん」とまるで、春とヒコーキというお笑いコンビの片割れ土岡さんのような相槌をしてしまいました。この時のわたしの「うーん」は感心している「うーん」です。
なぜ自撮りがダメかと言うと、「プロフィール欄に載せる数枚の写真をぜんぶ自撮りので埋めると、友達がいないと思われる」というのだ。
誰か他人に複数人で撮ってもらった写真の、自分の部分だけを切り取ってプロフィールの写真にすることで、「社交的だなと思われる」という。
確かに、この例だと、「渋谷周辺で飲みに行ける人」として飲み友達を探しているのだし、「社交的だ」という裏付けは真実らしく聞こえ、マッチングしたくなる。
さらにその例のプロフィールには「よく焼酎を飲みます」とも書かれていて、これにより、「この人を誘うなら焼酎が飲めるお店を探し、連れて行けばいいんだ」と思えるという。(渋谷と場所が限定されているのもいい)。
相手の思考と行動を数歩先まで想像しているわけだ。

長袖Tシャツ姿以外にも、クールなアーティストのサーヤさんや実際のサーヤさんとは全くかけ離れた姿と自己紹介文などが紹介されていました。
ちなみに、恋人がほしいといったことも目的がはっきりしていてわかりやすくてよいらしい。そこで重たいと思う人はマッチングしなければいいだけだ。
この動画を見終わって、わたしが思ったのは良いプロフィールを作るうえで大切なのは、
・自分の目的をはっきりさせること
・相手の気持ちになって考えられること
…の2つ。
そして、今時のSNSともなると、さらに未来まで考えるのです。
未来までとは、マッチングアプリの場合は、「どういう人とマッチしたいか」だけでなく、「その人とどうしたい・どうなりたいのか」という一歩先の状態までということ。
しかし、自分の希望をただ載せればいいというわけでもないらしい。
そのプロフィールを見た相手に、ちゃんと伝わらないと意味がないので、これは川原さんのXのプロフィール欄にも通じる。つまり、「あのこんまり」さんのと一目でわかると言う仕組み。
そのためには相手がちゃんと腑に落ちるよう、いろいろ工夫が必要なのです。

良いプロフィールを書くには自分のことをよくわかっていないといけません。自分が自己理解プログラムを受けたからか、結局、ここでも自己理解が必要だなと思ってしまいました。
例えば、自分の長所と短所両方を知っていれば、自分のどちらの面をプロフィールに使うかはすぐ見当がつく。
社交的で親しみやすいところを押し出すとして、その反面もしかしたら調子がいいのかもしれない部分があったとしても、それはさらっと脇へ置く。
そして、自分の中にいる、自分の目的を叶えられそうなキャラを全面に押し出す。
そして、自分がどんな相手とどんな未来を過ごしているかもイメージする。
飲み友達と焼酎を片手に楽しい夜を過ごしているか、休日にオシャレして恋人候補とデートしているか。
ビジネスであれば、どういうお客さんと、どういう未来を作っているかということで、お客さんの商売がうまく回るアドバイスをしているかもしれないし、それとも転職のためのセミナーを開催しているかもしれない。

それにしても、プロフィールすなわち自己紹介とは、そのまま自分のことを正直に書けばいいと言うわけじゃないようです。
SNSを活用するには芸能人でなくても、自分がどう見られ、どう思われるか、自分で考えなければならないんですね。

ここに来て、わたしは、はじめの方で話したスピリチュアル業界の人びとのプロフィールへの自分の見方を反省しました。
というのも、プロフィールに書いてあることが、その人の全てを表しているとは限らないと思うようになったから。
SNS上の発言や写真などで炎上することがあるけども、たった1つの投稿が、その人全てを表しているとは考えにくい。
だから、売ろう売ろうとしている文章を書いているスピリチュアル界の人も、ただ書き方がわからないだけかもしれない。自分の願望をそのまま言って、ある意味、正直な人なのかもしれない。
その辺りは実際に会ったり、接してみるまでわかりません…。
SNSの時代にもまだまだ人間の謎の部分は残されていますし、人間への興味は尽きないのです。

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