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自分の頭で考えることは大切だけど、世の中には「考えてはいけないこと」もある

今の時代、ビジネスマンには頭を使う事が求められるじゃないですか。

言われたことをただやるだけでは足りない、もっと良くするためにはどうしたらいいか。そういうことを考えられない人は、まあどちらかと言うと失格ですよね。

ただ何でも一生懸命考えればいい、頭を使えばいいのかって言うと、それも時と場合によるんですよ。

ここを見過ごしてしまうと、使っちゃいけないところに頭を使ってしまうんですね。

結果、前に進むどころか悪いことになるわけです。

特に若い部下を持つ先輩とか、経営者の方はしっかり聞いて欲しい内容です。

自分で答えを出すことの弊害

頭を使って、より良くするためにはどうしたらいいか、そういった工夫をすること自体は間違いじゃないんですよね。

ただそれを「君、挑戦してみる?」みたいな相手に「やる・やらない」を選ばせるような感じで聞いてしまうのは良くないことなんですよ。

なんか「君ならどのようにしてやる?」みたいな感じで、チャンスを与えてるような感じで相手に声掛けをしてしまうんですね。

でもこの時に「やりたいです!」とか「考えてみます」と言う人は、ごく少数の成功できるタイプの人なんですね。

ほとんどの人は、そういう風に自由裁量的に投げられると、本当にやっていいんだろうかとか、うまくできるだろうかとか、これをやって損しないだろうかみたいなことを考え出しやすいんですね。

中にはじっくり考えて「嫌です」って言う人がいるんですよ。

そういう風に向こうにウジウジ考えさせると、良くない方向に進むんですよね。

挙句の果てには「この会社で働いてていいんだろうか」とか「自分はもっとやるべきことがあるんじゃないだろうか」とか考えてしまって、辞めますという話に進むこともあるんですよ。

まあ辞めるまではいかなかったとしても、そういう風にやるやらないは自分で決めていいんだみたいな思い上がりが無意識に発生するんですよね。

「やらない」という選択肢を与えてはいけない

結構、今は相手の意見を尊重するみたいな感じで、社内で上の立場の人間が、下の人間に色々チャンスを与えるとかあるわけですけど、これをやり続けられると「自分には裁量権があるんだ」と無意識に考えてしまうんですね。

そうすると、やりたくないことは何か理屈を付けて、やらない方向に持っていってしまうんですね。

結局、人間はやりたいことだけをやりたいので、やりたくないことはやらなくなるんですよ。

でも会社というのは他の人がやりたくないことを代わりにやってあげるから、そこに価値が発生して、お金がもらえるわけです。やりたいことだけやりたいなら会社から出て行けって話なんですよ。

ここを勘違いして、なんか話の分かる上司や経営者のつもりで、色々部下に考えさせてしまうと、逆効果にしかならないんですよ。

だから「やる・やらない」とか、そういった選択肢的なものは実は与えちゃいけないんですね。

「やる」という前提で考えさせる

やるのは決定事項で、それをどのように効率的にやるのか、どのようにやれば最大の成果が出せるのか、そういったことに頭を使わせないとダメなんですよ。

自分がやることをうまくやる為に色々考えることは重要なんですね。

だから上司とか先輩は、部下に対して「お前はコレをしなきゃいけないぞ」っていうのきちんと伝えて、そこは頭を使わせてはいけない。

だけど、どのようにやるかという最適化とか工夫とか、その「やること」の中で、早く回すための手法は考えさせないといけないんですよ。

当然、「頭を使え」とか「自分で考えろ」とか「工夫をしろ」というのは、全部やるべきことなんですよね。

ただその微妙な方向性の違いを勘違いしてしまうと、それは良い方向に行くところが悪い方向に行ってしまうんですよ。

この「考える」というベクトルをどっちに向けるのか。これがすごく重要で、間違えないで欲しいというのが今日のお話でした。

それでは今回は以上となります。ありがとうございました。

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