個人ブランド継続の3つの壁と、その乗り越え方
「松岡さんがこういう取り組みをするの、めちゃくちゃ意外でした」
わたしをよく知ってくれる人達から驚かれたり、わたし自身も「まさか自分がやるとはなあ」と感慨深かったのが、昨年『ちいさなブランドの学校』というものを始めたことです。
コミュニティとか、所属とか、そういうものがあまり得意でないわたしが『学校』を始めることにしたのは、「もっと想いが溢れるブランドが増えたらいいのにな」という願いからでした。
大量生産/消費じゃなくて、想いも手渡すような人間らしい営みが増えること。自分の好きが生業になる人が増えること。日々に彩りを添えるものやサービスが増えること。
そのために、何か手伝えることがあるかもしれない。そんな想いから始めた取り組みです。
昨年開講した初回は、ありがたいことに10名ものメンバーが参加してくれて、みんなのおかげでとても良い場にしてもらいました。
そんな『ちいさなブランドの学校(以下ちい学)』の初回を終えてから、改めて感じたことがあって。
それは、個人がブランドを運営するにあたって、0から1はそんなに難しくないのだけど、実は1からその先、つまり「健やかに続けること」がだいぶ難しいんだなあってことです。
ということで今回は、一歩目を踏み出した個人ブランドを、健やかに続けていくための3つの視点をまとめてみました。
「個人がブランドを始める」は難しくない
誰でも発信できて、Webショップも簡単につくれる現代において、ブランドを始めること自体はもはや難しくないと思うんです。
始められるかどうかは気持ちの問題で、えいやっと踏み切れるかどうか。
ちょっとインターネットで調べれば、個人で小ロットでものづくりをする方法も見つけられる。書籍だってつくれる。サービスを販売できるプラットフォームも様々ある。初期費用もそれほどかからない。
だからこの「ブランドを始める」の部分は、やろうと思えば個人で踏み出せるところなので、始めるきっかけだけお届けできたらと思い、参考書のような『ちいさなブランドをつくる』という本を昨年つくりました。もしこれからブランドを始めてみたい方がいれば、何か参考になったら幸いです。
「ブランドを健やかに続ける」に立ちはだかる3つの壁
そうして勇気を出して始めたブランドも、健やかに続けるのはだいぶ難しい……!
わたしもたくさん壁にぶち当たったし、ちい学0期のメンバーが越えようとしている壁もさまざまなバリエーションがありました。
とはいえ、おおまかに「壁となるもの」が分類できる気もしたので、ここでは3つにまとめてみようと思います。
1 |「売れない」から「売れる」が難しい
最初の壁が、ここにあるように思います。「売れない」から「売れる」の一歩。売れていないのと、1つ売れているのでは、大きな差があります。
これにはいくつか解決策があって、そのブランドや、その人自身の状況によって、打つべき施策が違うのですが、少しだけ書いてみるとこんな感じ。
一方で「売れているけれど健やかに続けられるだけの利益が出ていない」という方も、けっこう多いようです。価格の部分、実はわたしもものすごく悩みながらやってきたところなので、その点もちい学にて経験談をお伝えしています。
2|「届ける」の部分が難しい
上記にも書いた「必要としてる人に届く発信」が、なかなか難しいのだと感じます。具体的に言えば、SNSで見つけてもらうことや、フォローしてもらうことです。
わたしはずっとインターネットの世界で生きてきて、Webマーケティングを長らくやってきたので、ここは得意分野なのだと最近自覚しました。ちい学でも、SNS運営においてわたしが考えてきたことや、実践したこと、上手くいかなかったことも含めてお伝えすることで、何か参考になったらと思っています。
細かな小手先の方法ではなく(小手先の方法論は諸刃の剣だと思ってます)、この壁を越えるための大きな視点を少しだけ書くと、ざっくりこんな感じです。
3|モチベーションの維持が難しい
意外にここがかなり大きいのだと、ちい学0期メンバーを見ていて感じました。
個人のブランド運営ってだいぶ孤独で、想いを持って取り組んだことの成果が出ないと心が折れてしまったり、ブランド運営もSNSの更新も、モチベーションを保つのが難しかったり。
わたし自身もそうですが、やはりモチベーションを保つには、外からの刺激が重要。つまり、仲間の試行錯誤や頑張りが見えること。「自分も頑張ろう」と思わせてくれる誰かが居ること。
それは実際の仲間でもいいし、憧れの人でもいいのですが、自分のモチベーションを上げるための工夫も、ブランド運営者に必要なスキルなのだと実感しています。
運営の参考にするのは、自分の好きなブランドを。
ブランド運営を勉強するときに大切だと感じるのが、「参考にするのは自分の好きなブランドを」ということ。
「売れない」から「売れる」の戦略も、SNSの運営方法も、集客も商品販売のあれこれも、実は "やり方" が複数あります。
ブランド運営において根っこの部分で大事なことは概ね同じなのですが、"やり方" や "見せ方" はいろんな方法がある。だからこそ、参考にしたり学んだりする先人は「自分もこういうブランドにしたいな」と思える相手を選ぶのが良いと思います。
ちいさなブランドの学校1期、現在お申し込み受付中です
2024年さいしょの開講、ちい学1期のお申し込みを現在受付中です。
すでに最小催行人数に達しているため、開講が決定しております!
気になる方はぜひ、こちらの公式ページをご覧ください。
「わたしでも参加していいのかな?」と思っている方へ
「まだまだブランドって言えないし…」と参加を迷っているという相談を、けっこうたくさん頂いています…!
ミスマッチは減らしたいですし、無理にご参加いただきたいとは思っていないため(わたしにとってちい学はライフワークなので、申し込み者を増やさねばならない!の気持ちがないため)、悩んでいる方はぜひお気軽に公式LINEでご相談くださいね。
ちなみに過去メンバーには、お申し込み時のブランド売上が0円の方も多くいらっしゃいましたし、販売したい商品は決まっているけど制作はこれからの方もいました。ブランドコンセプトが決まっていて、ブランドにおいて何をやりたいかが決まっていれば、参考にしていただける講座だと思います。
0期メンバーはこちらのみなさんでした!
前回どんなブランドが参加してくださったのか、ご紹介します。
ブランドのフェーズはさまざまですが、みなさん想いを持ってものづくり/サービスづくりをされていて、これからも応援したいブランドばかりです。
ちい学期間中に初めて「売れる」を体験した方、コンセプトを練り直して新たなサービスを始めた方、より想いを届けるための仕組みを構築した方……、メンバーそれぞれのブランドのストーリーを見せてもらっているような気持ちで、とても幸せな2ヶ月間でした。
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想いを持ってものづくり / サービスづくりをしている、ちいさなブランドが増えたら。日々はもっと豊かに、世界はもっとやさしくなるんじゃないか。
そんな気持ちで始めた『ちいさなブランドの学校』。
わたしの経験からお伝えできることを、素敵なブランドを育てる人たちに役立ててもらえたら嬉しいなと思っています。
2024年で現在開講が決定しているのは、今募集中の1期のみ。
ぜひ、いっしょにブランドを育てる2ヶ月間を過ごせたら幸いです!
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