![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172438610/rectangle_large_type_2_62b3cf9afd67f6c051bff393da41e867.png?width=1200)
17年間の実験と、私なりのジストニア推理
ジストニアになってから行ってきた実験と、私なりの推理をまとめました。
文字だけでは伝わりきらないとは思います。
けれど、思考の流れや、どういった実験をしてきたかなど、雰囲気だけでも伝われば嬉しいです。
◇
'07年
・瞼の2回目手術以降、
強い眼瞼けいれんと全身に不随意運動
→メガネの重さを利用したり、
テープで瞼を持ち上げたりして
何とか瞼を開けようとする
'08年
・4回目の瞼の手術で、
2回目術後に近い症状を感じる
→テープを瞼に貼って開けられるようにする。
左手を右手で支えると楽だと感じる。
頭にタオルを巻くと目が開きやすい。
手を頭にかざすと楽だと感じる。
髪にヘアピンをつけると楽だと感じる。
辛い時はアーテンを服用し、一時的に楽になる。
'09年
・メガネの重さによって、
全身症状が良くも悪くも変わる
'10年
・眼鏡の鼻当てにコットンを小さく切って貼ると、全身が良くも悪くも変わる
(両側が良い時、片方だけが良い時、ない方が良い時とさまざま)
・鼻当てに貼るものを、コットンからフェルトに切り替える
(幅を少し広めにして貼ると、楽に感じる)
・アーテンを飲むと、普段とは逆の現象が起きると感じる
例)
普段は、眼瞼けいれんが強く出ていると全身の動きも悪くなる。
服用すると、眼瞼けいれんが強く出ている方が全身の動きが良くなる。
普段は、メガネをかけて目を開きやすくすると、全身の動きも良くなる。
服用すると、メガネをかけて目を開きやすくすると、体が動かなくなる。
・アーテンの服用をやめて、体の調子を観察
'11年
・左眉下の痛む筋肉をつまむと、全身が軽くなるのを感じる
→瞼が軽くなるから?
それとも、ジストニアだから刺激が脳に伝わって良いと感じる?
ならば、瞼の手術でどんどん筋肉をとって大丈夫なのか?
もしジストニアが本当に脳の病気で、仮に脳が正常に働き始めたら、今度は瞼を閉じる筋肉が足りなくて閉じなくなる?
'12年
・手に物を持つと、症状が軽減すると感じる
→感覚トリックではなくて、固有感覚(筋肉・関節・腱に存在する感覚)に影響しているからだろうか?
・リボトリール服用
→全身、特に顔面に強いジストニア症状。
・健康グッズを左腕につけると、少し楽だと気づく
→ただ、左瞼を手で軽くした方が、全身症状が軽くなると感じる。やはり瞼の重さを軽くすることは必要かもしれない?
・健康グッズをつけると、メガネの鼻当てに貼っていたフェルトはない方が調子が良い
・瞼の7回目の手術
→健康グッズは左手首にはめると良かったのに、右が良いと感じる。
'13年
・健康グッズの効果を検証してみる
→両手首に10gつけると全身が楽になる。
つまり、健康グッズそのものが良かったのではなく、重さが良い影響をもたらしてくれていたのだろう。
・7か月間つけ続けた健康グッズを外して寝ると、心地よいと気づく
→何事も、決めつけすぎてはいけないと反省。
・手首だけでなく、全身に重さ(指輪・ネックレス・レッグウォーマーなど)をかけると症状が軽減する
→ただ、姿勢、着ている服、起立時と就寝時、家の中と外など、場面に応じて必要とする重さ、場所が変わる。キリがないと感じる。
・全身に1週間つけ続けた重さを外すと、脳が迷っている感覚になる
→重さでバランスが取れていたのだろうか?
・実験のことをブログに書く。
→ジストニア患者さんから、「重めのリュックを背負ったり、足の裏にテープを貼ると症状が軽減する」というコメントをいただく
→重さの程度は人それぞれでも、何かしら重みがジストニアと関係しているのだろうか?
・ジストニアの推理
→体が歪んでも脳が健康でバランスを取れていれば何も問題はない?
けれど、脳の力が弱いとバランスを取れない?
不随意運動(ジストニア)を出すことでバランスを補っている?
もしかして症状は必要?
全身に重さをつけてバランスが取れるのも、脳にバランスが取れていることを錯覚させられるから?
・顎の位置によっても全身症状が変わると気づく
→行き着くところは、
やはりバランスなのだろうか?
・ジストニアの推理
→全身に重さをかけると体の中に軸ができると感じる。
だから全身の力みが取れるのだろうか?
バランスが取れることと、軸が強くなることは関係しているのだろうか?
・体にかける重みは、左右や上下均等ではなく、体全体に合わせていくしかないと感じる
・ジストニアの推理
→固有感覚が脳に過剰に入りすぎて、ジストニアが出ているのだろうか?
それとも、脳に入る固有感覚が足りなくて、脳があえて全身の筋肉を緊張させて、固有感覚を刺激しているのだろうか?
・瞼の先生の考え
→私の場合、瞼から脳に入る固有感覚が過剰すぎて、大脳基底核の抑制が効かなくなりジストニアが現れている。
私の考え
→先生の説明と、重さの実験とにずれを感じる。
全身に重さをかけることはさらに固有感覚を増やすことになるのに、症状が軽減するから。
一箇所から固有感覚が過剰に入ることは良くないが、全身に分散させると良い?
けれど、なんとなく辻褄が合わない気がする。
不随意運動で固有感覚を刺激することと、全身に重さをかけることはイコールなのでは?
大脳基底核に抑制の働きがなくてジストニアが出ているが、抑制の働きをあえて外しているのでは?
全身が整うと、大脳基底核に抑制の働きをする許可が降りるのでは?
・顎位調整の治療を始める
→不随意運動が強くなるが、体全体が意思を持って体を修正しようとしている気がしてならないと感じる。
・顎位調整により、全身の症状は一定程度軽減する。
けれど、顎関節の位置によっては激しくジストニアが出る。
→ジストニアが治っていないということか?
それとも、どんな人でも骨格が歪むとジストニアが出るのだろうか?
ジストニアは、人間の当然の症状なのだろうか?
それとも顎の調整をしても、脳が治っていないということか?
'14年
・右手で左脚を触ると良いと感じる
→感覚が良いのではなく、姿勢が関係していると考える。
・全身を手で触っていると、
過敏な場所とそうでない場所があることに気づく
・過敏な場所のうち、左背骨あたりが最も過敏であると感じる
→両側の背骨を挟むようにテープを貼ってみる
→体の軸がしっかりして、全身症状が軽くなるのを感じる
→特に仙骨あたりに貼ると効果的だと感じる
・あらゆる治療を受けてきたけれど、結局一番効果があったのは、全身に重さをかけたりテープを貼ることだと感じる
→私の根本原因は何なのだろう?
・骨格が歪んでいることは分かったが、なぜ病気になるほど骨が歪んでしまったのか?
→骨を歪ませる原因が、何か体内にあるのだろうか?
'14〜現在
・今の治療院に通うようになる
→脳や背骨の中を含め、全身に感染症が起きている
→だから背骨や脳が緩んでしまっている
→背骨を補強するため、そして脳のバランスを補うためにジストニア症状が出ている
→私のように、硬直よりも四肢が動くタイプの不随意運動が出る人は、脳全体の血流不足が強い
→不随意運動は、背骨と脳のバランスを補うためだけでなく、脳へ血流を送るためでもある
→私の感染症は生まれつきによるものだろう
などの説明を受ける。
'23年
・2009年から書いてきた日記を振り返る
→治療院の先生の言葉がスッと入って来やすかったのは、これまでの実験と重なるからだと気づく
’24年
・現在のジストニア推理(私の場合)
→生まれつきの感染症により全身が炎症
→そのせいで脳も背骨も、もともと弱かった
→それでも、それなりにバランスが取れていた
→手術によって感染が広がり、全身が炎症でより弱くなる
→脳内でも炎症が起きて、脳神経への血流が不足
→脳の神経障害が起きる
→特に運動機能を調節する場所に障害
→背骨も補強が必要になる
→脳がジストニアをあえて出して、
脳に血液を送ったり、背骨を強くしたり、バランスを取ろうとしているのでは?
と考えている。
※ヘッダー写真は、クリエイターさんの画像をお借りしています。
ありがとうございます😊
いいなと思ったら応援しよう!
![頑張りたい理由がある人へ | ジストニア体験者・研究家 永松ひさこ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142925140/profile_bc78b56e4ede27fc2ce218db38a82ee0.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)