不調を言葉にできない子どもたちへ、いつか本を
・ジストニアになるまでの文章は、なぜか書きづらい
幼少期からジストニアになるまでの文章は、書きづらい。
ジストニアになってからの文章も、
ものすごく書きやすいわけではないけれど、でも比べるとそうなのだ。
発病前なんて、もう随分と前の話。
だから覚えていないことが多くて
書きづらい、という考えも一理ある。
でも覚えていないことが多いなら、
余計に覚えていることがはっきりしていて書きやすいのでは、とも思う。
・自分の気持ちや思考の癖を一覧表にしてみた
どうしたら書きやすくなるのか。
一覧表を書いてみた。
小学校の時。
中学校の時。
高校の時。
大学生の時。
そして社会人の時。
それぞれどの時代にどんな症状があって、どういう精神状態で、どういう思考の癖があって、どういう言葉に傷ついていたのか。
覚えている限り書いてみた。
表にしてみると、予想以上に抱えていたなと思った。
一見関係なさそうな言動も、今の目で見ると絡み合っているように感じて、複雑。
もし当時、これらの感情を言葉にしようとしたならば、どこから話しただろうか。
まずAを説明しないといけないけれど、そのためにはBも話す必要があって、それにはCもあって……と、エンドレス。
人に自分の気持ちを話せなくて、当然だったなと思う。
・症状はあったけど、明確でなかったから言葉にしにくいと気づく
本格的にジストニアになる前と後とで、何が違くて文章が書きづらいのか?
やはり病気が表に出ているかどうか、だと思う。
ジストニアになった後は、それを中心に話を進められる。
どういう症状で、どういう病院に行って、どういう治療して、といった感じで。
けれどジストニアになる前は、明確な問題が表に現れていない分、軸となる事柄を持たない。
だから、よほど当時の整理ができていないと書きづらいのだと気づいた。
・いつか不調を言葉にできない子どもたちに向けた本を
これらの感情を整理できたら、いつか子供たちに向けた本を書きたいなと思った。
本当は具合が悪いのに、原因がわからなくて、言葉にすることができなくて。
そういう感情を抱え込んでいる子どもたちが、生きやすくなって欲しいな、と。
それが小説と言う形なのか、「あなたの言葉を」(辻村深月さん著)のような語りかけるエッセイなのか、絵本なのか、わからないけれど。
何かしら本という形で、挑戦できたらいいなと思った。