HSP・HSC・繊細さんに属したくないなら、抵抗してよい【健康エッセイ】
・もしHSP、HSC、繊細さんと言われていたら
私は学生の頃から、刺激に過敏に反応していました。
当時は、HSP、HSC、繊細さんといった言葉が、まだ日本で普及していませんでした。
でも、もしあったら、周囲は私をそう認識したと思います。
それに対して、きっと私は反発したのではないだろうか。
◇
・反発心を持ったとしても、長くは続かなかったと思う
もちろん、そう言われて楽になる人もいるでしょう。
でもたぶん私は、苦しくなったと思うし、悔しさも感じたと思う。
「あなたはそういう風に生まれてきたんですよ」
「それがあなたの生きるべき世界なのですよ」
そうやって、自分の性格や特性を
外から決めつけられることに、抵抗を感じた気がします。
その一方で、反発心を持ったとしても長くは続かなかったのでは、とも思う。
◇
・カウンセラーにまで「体質や気質」と言われたら八方塞がり
当時の私は、体のだるさを抱えていました。
頭痛や不眠などもあった。
いわゆる不定愁訴系です。
だから病院に行っても、精神的な問題ですね、と言われてしまう。
家族からも「繊細でちょっと気難しい子」と思われていました。
もしこの状況で、カウンセラーさんにまで「体質、気質の問題ですね」
なんて言われたら、もう八方塞がり。
私は、原因追求することを諦められてしまっているんだ。
そんな風に気力を削がれて、無力感を覚えたかもしれないですね。
気持ちを押し殺して、受け入れるしかないと、自分を納得させ始めるかも。
◇
・過敏さを解消できた人がいると発信していきたい
今、私の過敏さはかなり消えています。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚といった五感がそこまで刺激に反応しなくなっています。
不快だなぁと思うことはあるけれど、体調が悪くなることはない。
それは、脳に問題があることが分かったから、というのは確かにあります。
それに加えて、人として弱いわけではないんだと思えて、自分を責めなくなった解放感もあるからかも。
かつての私にどう声をかけたら、
気持ちを楽にすることができるだろうか。
考えるけれど、良い言葉は見つかりません。
けれど、希望を届けることはできるかもしれない。
「原因を探し続けて、過敏さから解放されつつある人が、ここにいるよ!」と。
それによって、気持ちがほぐれるかもしれない。
同じように、私の存在で希望を感じてくれる人がいると信じて、これからも自分の経験を発信していきます。
※ヘッダー写真は、クリエイターさんの画像をお借りしています。
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