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Photo by
boteneko
治療をしないことも、立派な治療だと思ってほしい
「まぶたが垂れ下がる。
まぶしくてけいれんする」
かつての私にこう相談されたら、私はなんとアドバイスするだろう。
やっぱり、まずは冷静になって、
しばらく様子を見よう、って
答えるかな。
・症状が出た経緯を伝えられることは、大前提
当時、症状が出たとき私はまぶたの専門医を頼った。
「永松さんのまぶたは、開きにくい構造になっています。
手術をしないと、根本的にまぶたが開きやすくなる事はないでしょう」
と、先生。
正直なところ、この時けいれんが起きたきっかけを先生に伝えたかどうか、定かではない。
視界がおかしくなって眼科で検査して、そしたらけいれんが始まったと
私は伝えただろうか。
まぶたに意識が向きすぎて、もしかしたら伝えることをすっかり忘れていたかもしれない。
今、書きながら若干自信なく振り返っている。
・静養して症状がどうなるか見ることも大事
それはさておき。
仮にまぶたの構造に問題があったとしても、検査の前まではそれなりに開けられていたわけなのよね。
だから、検査の衝撃で異常に目が開きにくくなったり、けいれんするようになったとは言え、それは一時的。
静養したらそのうち軽減したのではないかと、冷静になっている今なら思う。
・治療をしないことも立派な治療だと伝えたい
だからね、まずは落ち着いて、頭を整理して、少し様子を見たらどう?と言いたい。
「うん、わかった。そうしてみる!
ありがとう」
と、言ってくれれば良いけれどきっと言わないだろうな。
どうしたって、手術をしたのだろうな。
あの頃の私にとって治療とは、大掛かりであればあるほど効果があると信じていたから。
治療をしないということは、治ることを諦めていると言ってるも同然だと思っていたから。
治療をすることだけが治療ではなく、何もしないことも立派な治療なのにさ。
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