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自分を感じることがうまくない人への理解が、増えるように
・悩みの正体が分からなかった
歩くのが難しい。
声が出なくて、しゃべれない。
姿勢が取りづらくて、座っていられない。
ジストニアになってからの悩みは
ここら辺だろうか。
けれど、これらは悩みというよりも
困り事に近い気がする。
治療法を見つけてほしい。
治してほしい。
辛さを軽くしてほしいといった、解決策を求めるもの。
一方、私にとっての悩みとは、心の奥の方にうずまく深い影のような存在。
だから、病気が悩みの根源ではない気がした。
目に見えない、何かが根源。
けれど、それが何なのかが分からなかった。
・「固有感覚」を理解し始めて、悩みが少し見えてきた
悩みが明確になり始めたのは、固有感覚というのを少しずつ理解できるようになってから。
固有感覚とは、筋肉の動きや関節の角度などを感知する感覚。
これが脳に正常に届けられるから、脳は自分の体の姿勢や動きの全体像を把握できる。
私の思うジストニアとは、この感覚が脳でうまく処理されないことで起きると思っている。
(他にも要因はあるだろうけれど)
そしてこの感覚は、人が自分の存在を確認することにも関係しているとも考える。
固有感覚が正常に脳で処理されるということは、脳が自分の体の位置を
正常に感じ取れているということだから。
自分の存在を正常に感じ取れているということだから。
・自分を正常に感じられていないのが、悩みの正体?
私は、幼い頃から自分について悩んでいた。
ジストニアになってから、より一層悩みが目立つようになった。
それは生まれつきジストニア的で、脳が固有感覚を感じにくい体だったのに、本格的にジストニアになって
さらに感じにくくなったからかもしれない。
自分の体の位置を正確に感じ取れなくて、自分という存在を感じ取れなくて、自分がわからなくなっていた。
そう考えると、悩んでいたこともなんとなく腑に落ちる。
不安や恐怖、孤独を感じていたのも
理解できる。
・ジストニアの人は不安になりやすいと、理解してほしい
本当はジストニアなのに、心の問題だと誤診される人は少なくないと聞く。
ジストニアと診断されても、なお、
精神の問題を指摘する医師もいる。
実際、精神が不安定になる人が多いからなのだろうけれど、精神がおかしくなるのは当然だと思う。
自分を正常に感じられていないのだから。
患者さん本人も、家族の人も、医師もそこを理解してほしいと思う。
理解によって、孤独な人が減ると思うから。
そのためにも、私がもっとジストニアを理解して、わかりやすく発信していく必要があるのだろうな。
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