【健康エッセイ】大切な人にこそ、北風より太陽を!
・瞼の手術にしがみついていた
私は、まぶたの手術を合計7回受けました。
他の先生にそれを否定された時は
不安になって。
余計に手術にしがみつきたくなりました。
当時の私は、まぶたが病気の原因だと信じていたのです。
あるいは、信じたかったのかもしれない。
幼い頃からの不調に、ようやく終止符が打たれると期待しました。
チャンスだったのです。
それを逃すわけにはいきませんでした。
◇
・自分から治療を手放した
けれど、私は最終的に自分からその治療を手放しました。
ようやく、まぶたの手術だけで治そうすることに限界を感じたのです。
でもそこにたどり着くまでには、
過程がありました。
いきなり気づけたわけではない。
少しずつ少しずつ、私なりに考えながら、気持ちが動いていきました。
◇
・見守る家族としては、じれったい
患者を見守る側からしたら、見ているのは辛いから、どうにかしてあげたいと思うと思います。
その治療はやめてほしいと言ったら、聞き入れてもらいたい。
良さそうな治療を見つけて勧めたら、試してもらいたい。
なのに、本人は口出しをされるほど
頑なになりやすいのですよね。
それは、自分の選択を否定された気になるから。
その選択は間違っていると、人から言われた気になるから。
どうか、そういう時でも、落胆のあまり相手を責めないでくださいね。
それは落胆するほど、相手を大事に思っているということだから。
どうでも良い人ならそんなに真剣にならないし、落胆もしない。
相手が大事な人であればあるほど
待ってあげて欲しいです。
◇
・患者経験者からのささやかなアドバイス
今、患者さんは自分なりに次の行動や治療を考えているのかもしれない。
頭の中を整理しているところなのかもしれない。
何もしないで、ただ体を休めたい時なのかもしれない。
動けないのには、必ず理由があるはず。
見守るというのは、とても大変なことだと思います。
心配しすぎれば、鬱陶しがられ。
放置しすぎれば、いじけられ。
適度が難しい。
でも、見守る気持ちさえあれば、何もしなくてもその想いは患者さんに
届いていると思います。
それを信じて、北風と太陽作戦を試してみてくださいね。
きっと、時が来たら、患者さんは太陽のほうに顔を向けてくれるのではないかと思っています。
これは、わりと長い間患者の立場を経験してきた者からのささやかなアドバイスです。
※ヘッダー写真は、クリエイターさんの画像をお借りしています。
ありがとうございます😊