無理に笑わなくても大丈夫!ジストニア体験者として伝えたいこと
「辛い。しんどい。
でも、笑ってさえいれば、いつか自分にも明るい未来が来るのだろうか」
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先週、両親がテレビで高校サッカーを見ていて、私はその横で作業をしていた。
合間に、試合の実況が耳に入ってきて、ふと手が止まった。
心に引っかかるものがあった。
「笑う門には福来る」
その前後の話の流れは、はっきり覚えていないけれど、アナウンサーが確か、対戦する2校の監督の言葉を紹介していたと思う。
「笑う門には福が来る」という教えが、もし「辛い時でも笑っていなさい。」という意味だとしたら、ちょっと嫌だな、と思ってしまったのだ。
◇
確かに、辛い時でも笑うことで心が軽くなったり、気持ちが和らいだりすることはある。
時には、笑顔でいることで、暗い気持ちを押し込めることもできるかもしれない。
でも、無理に笑っていると、それが逆に自分を追い込むこともあるのではないかと思う。
特に、病気や苦痛に苦しんでいる時に、無理に笑顔を作ることは辛いことで、心をさらに疲弊させてしまうこともある。
私自身、ジストニアに苦しめられる中でも、笑顔でいようとしたことはある。
人前では頑張れた。
けれど、いつでもそういられることはやっぱりできなくて。
笑えない自分を責め、逆に体調が悪化した。
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「笑う門には福来る」
私は、この言葉が好きだ。
けれど、それは無理に笑うことが幸せを呼ぶのではなく、心を軽くし、自分に優しくすることで、福を引き寄せるのだと思う。
笑うことも大切だけれど、それだけではなく、日々を少しでも楽にするために考え、行動することが本当に重要だ。
この考え方を実践するために、今、動画講座を作っている。
無理に笑顔を勧めるのではなく、心が少しでも楽になる方法を考える内容になっている。
観てくれた方が、自分を大切にしながら、少しずつでも楽に過ごす方法を探していけますように。
そんな願いを込めている。
※ヘッダー写真は、クリエイターさんの画像をお借りしています。
ありがとうございます😊