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読書メモ8

36.格差と分断の社会地図
16歳からの〈日本のリアル〉

「所得格差」「職業格差」「男女格差」「家庭格差」「国籍格差」「福祉格差」「世代格差」の7つの格差のリアルについて書かれた本

“16歳からの”ってことで、これからの未来を担う若者に向けた本なのでわかりやすく読みやすい。

日本の様々な格差について、当事者とちょっと離れたところで暮らしているだけで、ほとんどその格差を認識できない現実がある。

進学、就職していく中で、自分と似たような価値観の人が自然と集まってしまう。そこから出るのはもちろん、目を向けることすら難しい。まさしく分断されてしまっている。

本を読んでいくと、日本で起こっている格差の深刻さが自分の認識よりもずっと酷い状態で、自分がいる世界の狭さ、視野の狭さを恥ずかしく感じた。

簡単にまとまっているので、格差の詳細はもっと複雑なんだろうけど、格差問題への関心の入り口としては素晴らしい本だと思った。


37.最強に面白い!!統計

めっちゃ簡単な統計の本。大学の講義よりもずいぶん易しいレベル。

統計ってこんな感じで身近で役に立ってますよってのがざっくりわかるから、大学の第一回目の講義とかの内容として良さそう。

38.同志少女よ敵を撃て

大傑作。夢中で一気に読み終えた。
ソ連のとある村の猟師の少女が狙撃手として育っていく話。家族を含む村の人々を虐殺された主人公が、どのように成長していくか。基本的には第二次世界大戦のソ連対ドイツの史実がベースの物語

戦争は人をどのように変えるか、考えさせられる場面も多い。
内容とは関係ないが、エピローグで主人公の一言が印象的だった。

ロシア、ウクライナの友情は永遠に続くのだろうか、とセラフィマは思った。
p.473 エピローグ

2021年の作品なので、ロシアのウクライナ進行前の作品。
とても悲しい。

39.十角館の殺人

綾辻行人の名作本格ミステリー
「そして誰もいなくなった」をオマージュした作品。こちらもあらゆるところで大絶賛されている不朽の名作。

とある1行で犯人がわかるトリックがお洒落。
頭の中の情報が一気に繋がる感覚が気持ち良すぎた。

もしこれから読もうと思う人がいるならば、まず「そして誰もいなくなった」を読んでから本作を読むとより楽しめると思う。

40.鯖江の眼鏡

鯖江の眼鏡作りがどのような工程で行われているか、作業がどれだけ精巧で、職人がどれだけ関わっていて、、、
その一連の流れがわかる本。

社会人になる直前に友達と鯖江に行った時にメガネミュージアムに行ったときにも、眼鏡作りの工程とかは見たはずなんだけど、社会人になってからみると鯖江の眼鏡作りは凄すぎる。

よりユーザーにとって良い眼鏡ができると判断したら、手作業はすぐやめて機械に切り替えるという進取の精神も素晴らしい。

最近眼鏡がほしくてファストファッション系の店をちょくちょく見ているけど、この本読んじゃうとやっぱ良いものをずっと使いたくなる。

鯖江とか燕三条とか、ものづくりの街に移住して働きたい気持ちあるなぁ。

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