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「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた」を読んで

今回は、任天堂元社長の岩田聡さんについて書かれた本の感想を書きます。

この本は糸井重里さんの「ほぼ日イトイ新聞」というサイト?に掲載された岩田さんのことばを再構成したような内容になっているそうです。

世界中のゲームファンやゲームクリエイターに愛された岩田さんの言葉が詰まったのがこの本

(岩田さんに会ったことがないんで想像ですが、)まるで優しい岩田さんが語りかけてくるような文章ですので読むのが難しくなく、言葉がスッと入ってきます。

ご褒美を見つけられる力

この本で気になった言葉を引用します。

つまり、才能というのは、「ご褒美を見つけられる能力」のことなんじゃないだろうかと。 「なしとげること」よりも、「なしとげたことに対して快感を感じられること」が才能なんじゃないかと思うんですよね。いってみれば、ご褒美を見つけられる、「ご褒美発見回路」のようなものが開いている人。
(第三章 岩田さんの個性  位置No.530/1511より引用)

「なんとなくずっと続けちゃうゲーム」と「すぐに辞めちゃうゲーム」があることから、物事を続けられる時とやめちゃうときの違いに注目すると、自分が得意かもしれないことを見極めるヒントになるかも!って話で登場した一節です。

これは僕なりの解釈なんですが、

ご褒美を見つけられる能力っていうのは、何かを楽しむことができる能力なのかなと感じました。

一見難しそうだったり、大変そうなことからも、楽しみポイント(岩田さんのいう“ご褒美”)を見つけられることができたら、それは紛れもなく立派な才能。

「才能」と聞くと生まれながらに持っている特別な天才的ななにかを想像しちゃいますが、岩田さんのいう才能はご褒美をみつけようとする心構えでグッと手繰り寄せることができるものです。



これを読んでで思い出したんですが、

尊敬する大学の先生がこんなことを言っていました。

「人生に楽しいことなんて一つもないからね」

かなり極端な言い方ですが、曰く、

(自分から楽しもうとしない限りは)人生に楽しいことなんて1つもない。とのこと。

やらなきゃ行けないことに対して、ただつまんないと文句言うくらいなら楽しんでやれるように考えろってことですね。


普段の仕事もあんまり楽しくない内容のものもあったりしますが、岩田さんのいう“ご褒美発見回路全開”で取り組めば感じ方変わりそうですね。


おもしろいゲームとは

岩田さんはハル研究所、任天堂の社長を歴任した最強ゲームプログラマーなので、もちろんゲームについての話題が多いのですが、

おもしろいゲームというのは、遊ばずに観ているだけでもおもしろい。

これはなるほどなーと思いました。

友達の家に集まってテレビゲームをしているとき、人数の関係で遊べずに見ているだけのゲーム実況動画の元祖みたいな体験ありますよね。

(これまた勝手な解釈ですが)そういう時に観てるだけでも楽しめるおもしろいゲームっていうのは、エンターテイメントを作る任天堂としても、人を楽しませるのが好きな岩田さん個人としてもとても大切なことなのかなと思いました。

そう考えると、VRゲームってどうなんでしょうね。
比べるようなものではないんですが、1画面でみんなでワイワイとはならなそう。

まあでも、最近の小学生は時間決めてFortniteのオンライン通信を各々の家でやって遊ぶって聞いたことありますし、

ゲームはみんなで集まってワイワイ楽しむ!みたいな考え方は古いのかもしれないですね。

余談

岩田さんはどうやらタイピングが死ぬほど速かったみたい。

まあ実際タイピングが速くなるだけで仕事も速くなるシーン結構ありそう。頑張ろう。


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