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ジュエラーなのに、まだ商標取ってないの?
ジュエリーブランドはもちろん、宝飾小売店や、ジュエリーリモデル業、はたまたルース販売業や買取店であっても、その商品やサービスを他者と区別するための「のれん」が「ブランド」です。
業態にかかわらず、「ブランディング」の重要さにそろそろ気づきはじめた方からのご相談を最近多くいただきます。
商標とは何かや、取得していないとどんなリスクがあるか、などのお話は他に譲るとして、
今回は「商標とらなきゃなと思っているけど、実際どうすれば商標が取れるの?」という方のためのお話です。
1 弁理士に依頼する
手っ取り早いのはプロに任せることです。
時間を節約したい方や、会社としてミスできないという方、自分でジュエリーのこと以外勉強したくないという方などは、餅は餅屋にまかせるのが良いでしょう。
ただし、ここでの注意点としては、
依頼内容がちゃんと理解できているか?
という点です。
たまに、「弁理士さんに依頼してすでに商標とってありますよ」「これで依頼しようと思っています」という相談で、
え、なんでこの区分で取るの?(逆になんでこの区分で取らないの?)
と思うことがあります。
あなたのジュエリービジネスのこと(商品や役務の内容)をよく理解できていないと、的外れな区分や的外れな標章でとってしまってはどうしようもありません。
その点では、弁理士とのつなぎ役としても弁護士がサポートする必要性を感じていて、最近はただ紹介するだけでなく依頼内容までチェックするようにしています。
2 自分で出願してみる
ブランド立ち上げたばっかりで少しでも費用を節約したいという方や、
学生の方で時間もあるし勉強のために自分でやってみようかな、
という方は、単純な文字商標や図形(ロゴ)商標であれば、
自分でチャレンジしてみるのも、ありかもしれません。
まずは特許庁のサイトや、
工業所有権情報・研修館の「書き方ガイド」がわかりやすいです。
あとは、こんな本なんていかがでしょうか?
原田貴史『必ず取れる商標権! 中小企業・個人事業主の商標登録ガイド』(セルバ出版、2019年発行)
こちらだと、「書き方ガイド」にはのっていないこまかな手続のやり方やJplatpatの検索方法の細かな部分も解説してくれています。
特に図形等の分類表の探し方はロゴが登録できそうかどうか探すのに便利です。
ジュエリーの商標権に関するご相談は、Jewelry and Law お問い合わせフォームからどうぞ。