ジュエラーがお正月休みにこたつで読み直すべきジュエリー本10選!
今年は自粛の冬ということで、巣ごもりにぴったりな本を10冊選んでみました。古典的な基本書から、今年出たばかりの新刊まで、独断と偏見で選んでいます。
なるべくレベル順に、軽め(すぐ読める)から重め(分厚い)の順番にならべてありますので、どれから読もうか、と言う参考としても活用ください。
「あの名著が入ってないじゃん」とかも多々あると思いますし、「もう以前読んだ」「いや、買ったけど、本棚のオブジェと化してるな」などなどあるかもしれませんので、読み返すきっかけとしてくだされば幸いです。
もしまだ読んだことがないものは是非チェックしてみてくださいね。
感想などもお待ちしています。
1 ジュエリーの世界史 (新潮文庫) 山口 遼
説明不要の古典的な基本。読み返してみると新しい発見があるかも。
2 すぐわかる日本の装身具 「飾り」と「装い」の文化史 露木 宏
出たばかりの新刊です。後述10番よりも体系的で読みやすいdす。
3 真珠の世界史 - 富と野望の五千年 (中公新書) 山田 篤美
これも最も基本的なもの。学術的裏付けがしっかりしているので繰り返し読みさらに芋づる式に調べていきたい基本的な文献です。
4 地方でひとりで起業する! (オープンマインド式ウェブ集客術×ランチェスター接客術の経営戦略) 嬉野 敏彦
地方でいかにオンリーワンのジュエリーショップになるか?に悩んでいる方はヒントがつまっていると思います。
出版時にはゲストトークにもご登場いただきました。
5 リユース革命 「使わない」モノは「今すぐ」売りなさい 木暮 康雄
こちらもゲストトークでインタビューしていますので、合わせてご覧ください。
6 ダイヤモンドの語られざる歴史:輝きときらめきの魅惑 ラシェル・ベルグスタイン
こちらは業界の歴が浅い若手は必読だと思います。デビアスの歴史など、なかなか書かれない真実がたくさんわかります。
7 宝石 欲望と錯覚の世界史 エイジャー・レイデン
こちらもなかなか分厚いですが、海外の本としては有名作じゃないでしょうか。
8 コ・イ・ヌール 美しきダイヤモンドの血塗られた歴史 ウィリアム・ダルリンプル
伝説のダイヤモンド「コイヌール」の数奇な運命についての本。インドの歴史が前半続くので、世界史やジュエリー史の基本的な知識があった上で深めるのにおすすめです。
9 ラグジュアリー戦略―真のラグジュアリーブランドをいかに構築しマネジメントするか ジャン=ノエル カプフェレ
こちらもかなり重めの本ですが、フランスのビジネススクールの教授陣のラグジュアリー論はジュエリービジネスにとって最も重要だと思います。
10 ビジュアル版 詳説 日本の宝飾文化史 露木 宏
上記2よりも、江戸と明治あたりの装身具について詳しく書かれています。指がねとかロザリオとか、あと明治の日本ジュエリー黎明期の実際の写真や資料などが豊富に収録されています。
<なぜジュエラーが教養を磨くことが必要か>
私などがえらそうに言うのもおこがましいので、最近あるジュエラーの方からいただいたありがたい言葉をご紹介します。
「おそらく新田先生も痛感されていらっしゃるでしょうが、ジュエラーに必要なのはハッキリ言って教養です。
(中略)
商品単価やターゲット層にもよりますが、自分の店の存続ではなく宝石業界発展を願うのなら、教養を磨くことは大事です。
良い言葉あってこそ、宝石に付加価値が生まれます。
また知的で楽しい会話は、仕事上ではありますが、次世代の宝石好きを産み育てていく上で不可欠です。」
目先の売上げに直結しないのかもしれませんが、
ショップで表面的な説明しかできないような販売員や、質問しても「確認しますね」しか言えない販売員では、「この人から買いたい!」とは思われないと思います。
自分を成長させる研鑽や努力を、どれだけコツコツ続けられるかが、長期的な成長にとって大切なのだと思います。
<もっと勉強したいジュエラーの方へ>
ジュエリーコーディネーター資格者の方が参加できる、勉強会があります。
JC1級のレジェンド6名も含め、ジュエリー業界のさまざまな職業の方が集まっています。
もっと勉強したい、教養を磨きたいというJC資格者(3級から参加できます)の方はお問い合わせください。