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書店であった嘘のような本当の話④未来のイケメン
私が最後に勤務した書店で、実際に出会った小学生のイケメンくんのこと。
5~6年前にさかのぼるが、確実に覚えている。あれは「母の日」だった。
私のレジに、推定小学5年生とおぼしき顔立ちの整った男の子がやってきた。そう、某事務所のジュニアに入れそうな感じのイケメンくん。
カウンターに差し出されたのは、ネイルの雑誌だ。イケメン小学生くんは言う。
「ラッピングしてください」
すぐにわかった。
「かしこまりました」
会計をしながらも、包装紙の準備をし、包みながらつい聞く。
「ママへのプレゼント?」
「はい」
イケメン小学生くんは恥ずかしそうなそぶりも見せず、「当然」という表情で言い放った。
「素敵ですね。きっと喜ばれますね」
そう言うと、となりのレジで会計をしていた全く関係ない奥様までこちらに注目し、「まぁ。(素敵…)」という、声にならない感嘆をにじませた。
あれから5~6年ぐらい経っている。
かのイケメン小学生くんは、もう高校生だろうか。さぞかしモテるんだろうな。お母さんを大切にできない男が、女の子を大切にできるわけがないものね。
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