時々無性に、ご先祖様にそっと手を合わせたくなるんだな。
「ついで参り」をしてはいけないと
わかっているのですが
先日、
母方のお墓の近くを通る用事が
急きょ出来ました。
ふと、最近お墓参りに
行けていないことに気がつき
どうしてもお墓に行き
おじいちゃんとおばあちゃんに
手を合わせに行きたくなったのです。
しかも、
午前中には間に合わなくて
時刻は12時30分になっていました。
線香や数珠や水も花も
持ってきていません。
とにかく、
手を合わせに行きたい。
なんとも言えない気持ちで日々を過ごす私は
「遠くから見守っていて欲しい」と
ただ手を合わせ伝えたかった。
ただそれだけなのです。
母方のそのお墓は、
誰もいない
田舎の田んぼの中にある小高い丘に
ひっそりと墓が並んでいます。
母方の実家の仏壇には、
手を合わせる機会が
年に何回かありますが
お墓へは正直行けていませんでした。
田んぼのあぜ道を歩いて進む
田舎のスタイルのお墓であり
子どもたちを連れて行くと考えると
正直、足が遠のいていました。
まず、
お墓の近くに車を止めて
お墓へ向かいます。
途中、
田んぼのあぜ道を通ります。
バッタがぴょんぴょん跳ねます。
小高い丘のお墓へ向かう道は、
草をかき分ける覚悟でしたが
草はしっかりと刈り込まれていて
まるで歓迎されているようでした。
お盆のお墓参りに合わせて
近所の方が草を
刈り込んでくださったのでしょう。
本当に感謝です。
しばらく歩いて行くと
途中、黒いトンボが
私の歩く横を併走していることに
気がつきました。
そして
入り口の六地蔵に手を合わせ
祖父と祖母のお墓を目指します。
このあたりは全部
木のお墓です。
祖父のお父さんの世代は
そのまま土葬だったそうで、
掘る場所を間違えると
今でも骨が出てくるそうです。
木のお墓に墨で名前が書かれているのですが
正直、おぼろげにしか読めません。
そこそこ場所を覚えいないと
わからないのです。
そして、苗字もほとんど同じです。
久しぶりに行くと少し迷います。
久しぶりに
母方の祖父母に手を合わせました。
なんかよくわからないのですが
心が落ち着き
とても安心することが出来ました。
そして、帰り道
行きとは少し違うとことで、
また黒トンボが併走してきました。
見えない力を信じる者は
見えない力に救われる。
これは、本当だと思います。
俺、がんばるので、
見守っていてね。
そして、後日
黒トンボは「神様トンボ」と
いわれていることを知りました。
ご先祖が見守ってくださっていると
教えてくれたのかも知れません。
なんとも、不思議な出来事でした。
お墓参り、皆さんは最近行かれましたか？
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