じいちゃんは、もう働かなくていいほどお金を持っていたのに、なぜ働きつづけたのだろう。
それは、オヤジと墓参りに行ったときのこと、
車中、祖父の話になりました。
じいちゃんは、お金の嗅覚があったとのこと。
乾物屋の丁稚時代に、北浜で親方から株の売買を学んだ。
乾物屋の娘と恋仲になりそうになり、解雇されたこと。
その時のお金で買った自転車1台を持って、
市場で仕入れた鮮魚をさばき
高級住宅街に売り歩いたこと。
貯めたお金で小さな畑を買い、
ネギを育て高級住宅街に売り歩いたこと。
その儲けたお金で安い土地(墓場の隣や、電力会社の鉄塔の隣など)を買い、
土地が上がったときに、みんなはカラーテレビを買う中、
その土地を売り、田んぼを買ったこと。
田んぼを買うと、
ひたすらに稲作や畑仕事、そして石工の仕事に打ち込み
小銭ができたら安い株を買い、高値で売り、
そのお金で安い土地を買い、高値で売る。
そんなことをして、
昭和50年代にはじいちゃんの資産は
相当な額になっていたそうです。
もう働かなくてもいいほどのお金。
になっていたそうです。
今で言う「FIRE達成」なのかもしれません。
そんなことを微塵も感じさせないくらい、
じいちゃんは毎日どろどろになるまで働き続けていました。
そして、石工の作業で
昔ながらのマスクをしていない
作業スタイルだったため
石の粉が肺に溜まり亡くなりました。
身体が少々ツラくとも
休むことなどなかったじいちゃんが
珍しく病院に行くと言って
2ヶ月ほどで亡くなったそうです。
死の直前まで働き続けたじいちゃん。
私も、
経済的自立(FI)は、できていませんが、
「疑似FIRE生活」をして思うことがあります。
仕事とお金は、
つながっているようで、
全くの別物だと思います。
仕事をすることでの満足感と、
お金を稼ぐ事での満足感とは、
似ているようで、
全くの別物だと思います。
お金を稼いで得られるものは、
なんというか、「雄としてのステータス」のようなモノを
刺激はしてくれますが
幸せだという気分にはさせてはくれないように思います。
「もっともっと」という塩水のような
喉の渇きにも似たものがあります。
それに対して、
仕事で得られるものは、
心地よい疲労と、役に立ったというなんとも言えない
満足感があり、幸せな気分があるように思います。
なんというか、「ビールが美味い」みたいな満足感です。
そう考えると、
じいちゃんが
もう働かなくていいほどお金を持っていたのに
働きつづけた理由がわかるようにも思います。
そして、
私が会社を辞める数年前に感じていた
夜が眠れずに日中眠気と闘い
頭が回らないで憂鬱とした気分的な疲労と、
何をやっているんだろうかという漠然とした疑問と、
眠るために「ビールで流し込む」みたいなものは、
仕事ではないように思います。
苦役であり、拷問だったのだと思います。
じいちゃんの、
お金と仕事の付き合い方に
幸せになるヒントがあると思えた墓参りでした。
じいちゃん、良い気づきをありがとう。
なんしかカッコいい大人になろう。
疑似FIRE生活やってみてどうだった?
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