伝わる雰囲気
「落ち着いた雰囲気があっていいですね。」
先日、来店されたお客様に、僕の接客やスタッフに対する立ち居振る舞いを評価していただきました。
常連さんでもなくて始めていらした一見さん。
お店の全体のなんとなく感じられた雰囲気を言っていただいたようです。
ああ、なんてありがたいお客様なんだろう。とてもいい評価を頂いたな。
と思って素直に嬉しくなりました。ほんとうにありがとうございます。
✂✂✂
たしかに僕は「落ち着いているね。」と言われることが多いんです。
けれどそれとは逆に「熱意が足りない。一生懸命さが伝わらない。」と言われることも有るわけなんです。
僕は表情が乏しいわけでもなく、コミュニケーションがにがてなわけでもないのですが。
例えば「熱意が、、、」という事を言われるのは主に、今まで所属してきた組織の上司だったり、会社の中で僕より立場の上の人に言われることが多かったんですね。
この熱意が足りなく見えるという部分で共通するのは
「いつもニコニコしている。」
とか
「忙しくても淡々と仕事をしている。」
というところに大変さが伝わってこないというところらしいんです。
うーん。分かるんですけどね。言わんとしていること。
サボっているわけじゃないし、楽に仕事をしているわけでもないんです。
超絶混み合う店内で涼しい表情で仕事をしている店員は
「大変じゃないの?」みたいに思われてもおかしくない。
逆に声を荒げてヤバそうな雰囲気は「あ、これはピンチだな。」とだれでもわかりますから。
ただ、そういうのはお客様やスタッフに伝わるべきでは無いのかなと。
余裕が無いことはこちら側の責任ですから、できるだけ落ち着いているほうが良いと思います。
ギスギスした雰囲気は空間全体に伝わりますからね。
場当たり的に行動するのは対症療法でしか無い愚策。
俯瞰して全体に的確に指示をするという意味では店の責任者は一番落ち着いていなくてはいけないし、ピンチの状況でもアップアップしていては他のスタッフも困ってしまうのでニコニコスマートに、ピンチの根本を解決するように行動するのがベスト。
というのが僕の持論。
僕自身もお客様に落ち着いた雰囲気で過ごしてもらえるように心に余裕をどうもたせていくかというのはすごく苦労しました。
それこそ20代のときなんかは余裕もなかったので、店の中で叫ぶこともありました。
あー恥ずかしい。
アップアップしてヤバイ状態が伝わってるていうのは全部自分に余裕が無いことからですよね。
展開が想像できなかったり、準備が不足していたり、結局は自分自身の内面を見事にさらけ出してしまっている状態で、今振り返るとだいぶ恥ずかしい事をしていたんだなと思ってしまいます。
そして、そういう余裕の無さというのは後に響くんですよね。
恐怖政治みたいなもので
「あの人は余裕がないな。」「怖い人だな。」
とかでそのうち気持ちが離れていってしまう人が増えます。
人の心が離れていくとうまく行ことも進まなくなりますし良いこと無いんですよね。
なのでそこから、
「これはいけないな。」と思って、まずは自分が落ち着いて行動できるようにとしていった結果今の「落ち着いた僕」が出来上がってきたわけです。
✂✂✂✂
沢山失敗して得た経験からいまの僕の雰囲気ができているので、そこを評価してもらえることが増えてきたのは良いことなのかなと思って続けて行こうと思っています。
まあスタッフに対してどうしていくかじゃなくて、結果的に来店される方のためになっていることのほうが大事ですよね。
居心地の良い空間。
素早い行動に併せて険しい表情で仕事をするよりも楽しくニコニコとしていきましょう。
「落ち着いた雰囲気ですね。」
と多くの方にいってもらえるように。
いい雰囲気が多くの方に伝わるように今日も営業していきたいと思います。