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An Elephant in the room .

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小話まとめ。
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#日記

死神

死神

 木曜日。一週間で最も憂鬱な日。週末まであと一歩だがあと一歩を踏み出す力がどうしても残っていない。
 目くるめく毎日が僕を襲い続け、連日の早起きに体はついていくが心が蝕まれていた。半年前から続いている不眠症の影響だった。
 僕が生まれたのは小さな田舎の町だ。生活圏はママチャリでの移動で済んでしまうほど小さな町だ。数少ない娯楽はだだっ広い公園とスーパーの二階にある寂れたゲームセンターだけであった。セ

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朽ちてゆく。

 眠れない日は冷たい海の底に沈んでいく想像をするんだ。
 私はどうやら海ってやつが好きらしい。海がない土地で生まれ育った故の憧れなのか、よくいうリラックス効果があるからなのかは定かではないが、精神的に疲れてくると自然と海を見に行く習慣が身についていた。
 波打ち際では何もしない。二時間、三時間とただただ時間を過ごす。座り始めてから少し時間が経つと内に秘めた禅の精神がひょっこり顔を出す。
 そうして

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尻ペルソナ理論。

尻ペルソナ理論。

尻、臀(しり、英: buttocks)とは、一般に四足動物(特に哺乳類)における胴の後方(ヒトのような直立動物においては下後方)、肛門周囲の部位のこと臀部(でんぶ)。
Wikipediaより引用

ペルソナとは、自己の外的側面。例えば、周囲に適応するあまり硬い仮面を被ってしまう場合、あるいは逆に仮面を被らないことにより自身や周囲を苦しめる場合などがあるが、これがペルソナである。
Wikipedia

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そうだ、心霊スポットを作ろう!

そうだ、心霊スポットを作ろう!

 何度目だろうか。いやに湿度の高いこの季節は日差しがないだけで夜も暑いことに変わりはない。するとどうなるのか、冷たいものを口にして涼もうとする者もいれば、心の底から涼もうとする者もいる。

 心霊スポットに来るのは往々にして若者である。若気のノリというのはすさまじいもので何よりも儚いものだ。蛙や虫を幼いころに触れたが、今は触れないのと同じ儚さがある。ノリさえあれば恐怖すら楽しめる。

 そこで考え

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世界は誰かと繋がってできている。

世界は誰かと繋がってできている。

 俺の家は複数の路線が通っている駅から4キロほど先に位置している。

 必要な路線に乗るために自転車を駆り出し、道程を辿っていた春の良き日にそれに出会った。家を出て団地の角にある交番を左折したのちひたすらまっすぐ進むと駅が見えてくる。その十字路で信号待ちをしていた時だ。一車線のその道の右側の歩道にママチャリに乗ったおばさんがいた。俺と同じように信号待ちをしていた彼女の自転車は使い込まれた鈍い輝きを

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秋、日常。

秋、日常。

 空気から湿気が去り、夜空はひどく大きな月を運んできた。その空気は歪んだような解像度の低さから、微睡のような解像度へと変わっていった。歪んだ解像度は湿度からくるものだったが、微睡のような解像度は甘い香りからくるものであった。深い緑の葉を深い橙色が飾り付けている。

 窓から指す弱い日差しがゆっくりと意識を引き戻した。体温に近い温度の水がこれほど気持ちのいい朝は未だかつてあっただろうか。昨晩感じたよ

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