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クリミナル・マインドの世界
私は海外ドラマが大好きだ。
『クリミナル・マインド FBI行動分析課(Criminal Minds)』はお気に入りの作品で、何度もみた。
FBIのプロファイラーたちが犯人の心理を読み解きながら、連続殺人や凶悪犯罪に立ち向かうお話だが、印象的なセリフは今でも頭に残っている(物騒なボキャブラリーもここで習得した…)。
このドラマの醍醐味は、FBIの捜査官が犯人像をプロファイリングしながら、異常犯罪者の心理を事細かに分析し、次に起こり得る行動を予測することにある。
探偵気質の強い私にとって、事件からその犯人の属性・生い立ちを推察し、彼らの行動を紐解くといったプロファイリングの世界は非常に興味深い。
ハードワークで精神をすり減らすのは間違いないが、なんだかプロファイラーという職業に憧れる。
一方、シリアルキラーと呼ばれる連続殺人鬼にも関心を抱いている。
なぜ、同じ人間なのに、こんな残忍なことができるのだろう?
という単純な気持ちから、彼らの悪魔のような心はどのようにして培われたのか知りたくなる。
殺人鬼の行いは断じて許されるべきではないが、子供のころからモンスターだったわけではない。
そこにたどり着くまでの過程を探ってみると必ずストーリーがあるのだ。
ただ、おぞましい殺害シーンが多い『クリミナル・マインド』をずっと見続けていると気持ちも滅入ってしまう。
ここでの救いは、毎回エピソードの最初か最後に、ストーリーに関連した偉人の格言やプロファイラーたちの言葉が紹介されることだ。
ここで3つ紹介したい。日本のことわざも引用されている。
・「重要なのはどれだけ生きたかではなく、どう生きたかだ」――エイブラハム・リンカーン(アメリカ第16代大統領)*シーズン1エピソード16
“In the end it’s not the years in your life that count. It’s the life in your years.”
―Abraham Lincoln
・「どんな終わりも新しい始まりだと言われている。その時にはそれがわからないけど。それが本当だと、私は信じたい」――エミリー・プレンティス(『クリミナル・マインド』の登場人物) *シーズン7エピソード24
“I've always heard every ending is also a new beginning, we just don't know it at the time, I'd like to believe that's true."
―Emily Prentiss
・「千日の勤学より一時の名匠」――日本のことわざ *シーズン8エピソード6
"Better than a thousand days of diligent study is one day with a great teacher."
―Japanese proverb
人気ドラマなのでみたことがあるnoterさんも多いと思うが、犯罪心理に興味がある方には特におススメしたい。深い人間ドラマも描かれているので、スリルと感動の両方を味わえる作品だ。
*写真は主要キャストへのインタビュー時、Wikipediaから転載