死んだふり作戦は有効か?―I’m alive!
弱肉強食の自然界では、天敵から身を守るために、死んだふりをする生き物が結構いる。
昆虫、魚、カエル、ヘビなどは、敵を見た瞬間に固まって動かなくなり、相手の興味を失わせるそうだ。
なかなか巧みな戦略だ。
人間だって、こういう場面はあり得る。
クマに遭遇したら死んだふりをしなさい―登山の際、よく言われる言葉だ(それが効果的かどうかは議論が分かれるが)。
相手がクマじゃなく人間同士でも、”死んだふり”作戦って有効なのでは?と思うことがある。
弱ったように見せかけて実はエネルギーを蓄えているという状態、皆さん経験されたことはないだろうか。
気持ちがどん底でブルーな時、疲れ果てて戦う気力もない時、あえて、周りに「もうあの人はダメかもしれないね」と思わせておく。
“死んだふり”をすることで、周囲の期待やプレッシャーも薄れ、攻撃も避けられるかもしれない。
でも実際はエネルギーを蓄え、いつでも反撃できる準備をしているのだ。
もっと身近な例で言うと、仕事でも「無理そう」と思わせておいて、実は虎視眈々と計画を進めているというのも”死んだふり”作戦に近い。
人生ずっとファイティングポーズを取るのは、疲れてしまう。時には”死んだふり”をして、エネルギーを回復させるのも一つの戦略ではないか。
そして、”生まれ変わったとき” 新しい景色が見えるかもしれない。