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願望を言うと実現しなくなる?―I don’t want to jinx it!
以前、人生において「これってあるあるだよね」という、自分のなかで「何かの法則」かのように定期的に遭遇する出来事についてお話をした。
上の記事では、「人への第一印象は一定の期間が過ぎると、かなりの割合で逆転する」といった個人的な体験を綴っている。
今回はもう一つ、私の中での「あるある法則」を共有したい。
それは「強い願望や確信的な期待を口にすると、実現しない」ということだ。(言霊とは逆の発想ですね)。
なんだか、ネガティブに聞こえ、悲しい話ではあるけれど、実際のところ、勇み足的に「○○したい!」とか「絶対○○できる」と公言すると、かなりの確率で(私の場合は)実現しない。
その願望は、「noteに記事を投稿したい」とか「椿山荘のアフタヌーンティーに行きたい」とか、そういうレベルの話ではない。何かに対して「これはうまくいくと思う」とか希望的観測を口にしたとたん、実現が一気に遠のく。
この有言"未実現"ロードは、大学受験の際、第1志望校を堂々と表明し、落ちたことから始まる。
なので、アメリカに留学すると決めたときは、コケるのを恐れ、「絶対合格する」とも「絶対卒業する」と言うのも控えた。(無事卒業!)
その後、記者になってからも、「この企画はうまくいく!」「このネタでスクープをもらう!」みたいな自信を示したときは、うまくいかない。
むしろ、期待していないとき、もしくはかすかな期待を持ちながら公言しないときの方が、はるかに良い結果となる。
そもそものゴール設定が高いのか、自分の努力が足りないのか、詰めが甘いのか、ただ勝負強くないだけなのか、その辺はよくわからない。
その「法則」のせいで、強烈な気持ちで何かを望むということに対しても、慎重になってしまった。ましてや口にだすこともない。ただ「人事を尽くして天命を待つ」といった心境だ。
話は飛ぶが、タイガー・ウッズは父親の指導の下、子供の頃から勝つことをセルフイメージするなどメンタルトレーニングを受けていた、とどこかで読んだことがある。
「絶対勝つ!」というイメージを描き、実現できるなんて、羨ましい限りだ。もちろん、凄まじい努力があっての話だけど。
アメリカ人はポジティブで、勝負強いな、なんて思っていたけれど、迷信じみたものを信じていることはある。
元同僚は、一つのプロジェクトに対しての素晴らしい成果から、周りから「表彰されるね」とささやかれていた。彼はその時は、そうしたささやきを軽くうけ流していたが、本当に表彰されたときに ”I just didn’t want to jinx it!” (口にすると叶わなくなるから、話したくなかった)、と言っていた。
実は、noteでの自己紹介(私について)の中で、私は実現したいことを表明している。
書いた後、「あ、これで実現が遠くなったかもしれない」と弱気になった。
もちろん削除することもできるけど、言霊の存在を信じて、今回はあえて残しておこうと思う。