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あなたにとってプロフェッショナルとは…

見出しからしてどこかの番組のパクリになってしまうが…すべてにおいて中途半端感が否めない私だけれど、"プロフェッショナルであること"に対して強い憧れがある。

私にとってのプロフェッショナルってなんだろう、と考えると一つのエピソードが思い浮かぶ。

京セラ・KDDIの創業者の稲盛和夫さんがJALを再建した時のお話だ。

10年以上前、日本経済新聞に掲載されていた記事を抜粋する。

日本航空(JAL)名誉会長の稲盛和夫(81)が、経営の要と考える月1回の会議がある。業績報告会。約30人の役員が1人ずつ稲盛の前でその月の予定、実績、来月の見通しを説明する。報告を聞きながら、稲盛は細かい数字がビッシリ書き込まれたA3の用紙をなめるようにして読み、次から次へと質問を繰り出す。答えられない本部長には容赦のない叱責が飛ぶ。
執行役員運航本部長時代の植木義晴(現社長、60)もやり玉にあげられたことがある。 

<中略>

稲盛の手元に集まるA3の紙は毎月80~100枚。それを81歳とは思えない集中力で読み込み、他の役員が見逃すような「ほころび」を見つけ出す。
 
<中略>

「それにしても、何であんな細かい数字を見つけられるのですか」。植木は社長になってから聞いてみた。稲盛は笑いながら答えた。「おかしなところはな、向こうから数字が目に飛び込んでくるんや」
 
「ああ、あれか」。パイロット歴34年の植木には思い当たることがあった。ベテランの域に達したある日、無数の計器に囲まれたコックピットの中で、異常な数値は探さなくても目に飛び込んでくるようになった。

(日経新聞2013年2月21日付ルポ迫真)

稲盛和夫さんは、2年以上前にこの世を去ったが、「アメーバ経営」と呼ばれるマネジメント手法や経営哲学でグローバル社会でも高く評価された経営者だ。 

ただの一会社員である自分からすれば、稲盛さんを例に挙げるのも恐れ多いけど、何となく、数字が向こうから飛び込んでくる感覚と聞いて、その一端が見える気がする。つまり、私の場合は書くときだ。 

記者の端くれとして20年弱過ごしたこともあり、頭の中で言いたい事が自然に文章として構成される瞬間がある。すべてのピースがはまった時の感覚だ。その完成形が私にとっての「プロフェッショナル」に通じる領域なのかもしれない。 

ここで書いていて恥ずかしくなるくらい、まだまだ未熟だし、自分が職人的な域に達するにはほど遠い。 

それでも、自分の選んだ道に対してはこだわり抜き、妥協を許さないという気概は持っていたい。

「プロフェッショナル」に少しでも近づくために、書く技術はもちろん、研鑽を積まなければならないだろう。 

これ以上バーを上げてしまうと、これから投稿できなくなってしまいそうなので今日はここまでにしたい、笑。 

https://x.com/ATF_TOKYO

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