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【人間関係】自分軸で生きるってどういうこと?を徹底解説(完全版)

こんにちは。今年の5月頃、眉間のあたりに鈍い痛みがあり、ではこれがいったいどんなサインなのかを確かめたく当然のように「眉間 痛み スピリチュアル」と検索したのですが、どうやら「サードアイ(第三の目)」というものが開眼するらしく、とはいえ私の目は二つで十分足りているわけですし、後頭部に開眼してくれるならまだしも眉間に開眼してしまったら「スマホの高画質カメラみたいで草」などと揶揄され心に一生消えない傷を抱えながら生きるなどというセルフ罰ゲームみたいな未来も想像に難くないわけですから、では私はやはり現在の自分を受け入れサードアイをそっと閉じる決意をしたわけでございます。

改めまして本日もお越しいただき誠にありがとうございます。愛してます

さて、本日のテーマは「自分軸」ということですが、もはやこの言葉はスピリチュアル界隈に留まらず自己啓発分野やありとあらゆる方面で当然のように使用される言葉ですから、皆様も耳にしたことがあるのではないかと思います。

ですが至る所で使用されればされるほど、こんな疑問が芽生えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そもそも「自分軸」って何?と。もしくは「自分軸」と「自分本位」って何が違うのさ?といった疑問が湧き上がる方も少なくないのではないかと思います。

そんなわけで今回はこの「自分軸」について徹底的に解説して参りたいと思いますが、先に申し上げておきますとこれ、非常に難解なテーマでして、また過去最高の長編記事となっております。

できるだけ解像度を上げることができるよう説明して参りますが、普段の記事より若干読み進むのが大変かもしれませんので、そのつもりでお読みいただけましたら幸いです。

それではいってみましょう!

「お前の目めっちゃ解像度高そうだよね」などと言われる未来は到底私には耐えられるはずもなく、ましてやメガネスーパーの定員さんに「特注でお願いします」なんて言えるほど私のメンタルは強くないのでございます。

1.他人軸について

「自分軸」を理解する為にはその対義語である「他人軸」を理解することが大変重要となります。逆に言えば「他人軸」を理解することで「自分軸」が理解しやすくなると言えるかもしれません。

ですからまずは他人軸に焦点を当てて解説して参りたいと思うのですが、そもそも他人軸とは何なのでしょうか。

なんとなく「他人に振り回されて生きる」とか「自分の意見を言えず他人の意見に従って生きる」みたいなネガティブなイメージがあるかと思いますし、それはもちろんその通りなのですが、もう少し深堀りして見ていきましょう。

まず、他人軸を私の言葉で説明するとしたら以下のような説明になります。

他人軸とは

「他人軸」というのは、簡単に言えば自分の行動や価値観、意思決定を他人の意見や期待に基づいて決定することです。要するに自分の気持ちや欲求よりも他人の目を意識して行動する心理状態から生まれる価値基準なんですね。

他人軸で生きている人というのは、他人からの評価や承認を重視して、それがそのまま自己評価の基準となることが多いと言えます。また、自分の行動や選択が他人にどう思われるかを常に気にしてしまったり、本当はやりたくないことでも他人が喜ぶからといって引き受けてしまったり、自分の意見よりも他人の意見を優先したり、自分で自分の人生を窮屈にしていってしまうような特徴も見て取れます。(ちなみにこれ完全に以前の私です)

もちろん人は社会的な生き物ですから、周囲からの受け入れや承認は必要ですし、ある程度の他人軸は当然誰しもが持っているものですが、問題はそれが過度になった場合です。

自分の思い、感情、欲求を抑え続けることはやはりストレスに繋がりますから、どこかで自己防衛機能が働いてしまうのです。

そしてその自己防衛機能が「他人と関わりたくない」という気持ちとして表面化してしまえば、当然学校や職場に行きたくないなんて気持ちにも繋がるわけですし、最終的に鬱や自己嫌悪といったネガティブな症状を引き寄せてしまうリスクも伴うと言えるわけですね。

他人軸で右往左往する図

2.他人軸で生きるデメリット

ここで「他人軸」で生きること最大のデメリットをお伝えします。

それは「自己肯定感」がブレるということです。

これまで私の記事を読んできた方々であればもう既にその理由がおわかりいただけているのではないかと思いますが、ここで改めて復習です。

自己肯定感とは簡単に言えば自分で自分を認めてあげられる感覚のことなのですが、自分自身の行動によって生み出される「絶対的な自己肯定感」と、他人からの評価や外的要因によって生み出される「社会的な自己肯定感」に分類されます。

それぞれについて簡単に補足しておきますが、まず「絶対的な自己肯定感」は、簡単に言えば「無条件で自分はすごい」と思える感覚のことです。例えば「早起きできた」とか「筋トレ継続できた」とか、要するに自分自身の行動によって生み出された成功体験や自信の上に成り立つ「何があってもブレない」自己肯定感ですね。

一方で「社会的な自己肯定感」は自身の価値観に基づくものではなく、社会や他者の価値観に基づく相対的な評価の上で「褒められる」「認められる」等の経験を積み重ねて育まれるものです。

おわかりいただけましたでしょうか。

つまり、「他人軸」というのは必然的に「社会的な自己肯定感」に依存する人格を作り上げてしまうということなのです。

そして他人の評価というのは不安定なもので、どんなに頑張っても褒めてもらえないこともあるでしょうし、そもそも「他人が評価してくれたら自分は素晴らしい」という気持ちは「他人が評価してくれなかったら自分は素晴らしくない」という気持ちと表裏一体なわけですから、結局いつも人目を気にしてご機嫌伺いをし、その結果に一喜一憂するといった極めて不安定な自己肯定感をベースに据えながらフラフラと生きなければならなくなってしまうということです。

これは本当に厄介です。何故なら学校や会社というのは基本的に先生や上司、もしくは服務規律や人事考課などのある程度明確な基準の下に評価されるシステムの上に成り立っているわけですから、つまり普通に生活していれば他者の評価に依存することを強制的に強いられるわけで、それは社会として「社会的な自己肯定感」に依存するよう教育され続けていると言い換えることもできるわけです。

何故現代人は「自己肯定感が低い」と嘆く人が大勢いるのか、その理由が正にこれです。家庭環境ももちろん無視できませんが、そもそもがそういうシステムの上に成り立っている社会なわけですから、必然的にそうなってしまうというわけなんですね。

ではどうするか、ということですが、それは自分自身で意図的に「自分軸」を確立することです。そして自分軸を確立する方法は「絶対的な自己肯定感」を高めることとなります。

つまり「自分軸で生きる」とは「絶対的な自己肯定感を高める」ことと同義なのです。

幾度となく新人教育をしてきた私ですが、職場の新人さんに共通して見て取れる特徴は「最初の一か月目は目線が定まらない」ということです。業務の進め方も自分の立ち位置も完全に上司や職場に依存しているわけですから、当然社会人は「他人軸」からのスタートになるわけで、だからこそ目線が定まらないんですね。コーヒーをこぼした時にこぼれたコーヒーではなく人目に真っ先に意識が向くイメージです。何年も仕事してるのにいつもあたふたしている人はもしかしたら未だに他人軸で仕事をしているのかもしれません。私はパワハラや高圧的な態度、息苦しさを伴う形骸化した服務規律は徹底的に排除すべきだと思っておりますが、その理由は従業員に「他人軸」で染まってほしくないからです。他人軸から生まれるものはクリエイティビティを欠いた無味乾燥なものとなり、職場をどんどん味気ないストレスフルなものにしていきます。

3.自分軸とは

ではここから「自分軸」について見ていきましょう。

繰り返しになりますが「自分軸」という言葉はあらゆる分野で使用されておりますし、ご存知の方も大勢いらっしゃるかとは思います。ですが「自分軸とは何か?」もしくは「自分本位との違いって何?」を具体的に説明できる人の割合は意外と少ないのではないかと予想しております。

ですからここで私なりの「自分軸」の定義をお示しさせていただきますのでご一読いただけましたらと思います。

自分軸とは

「自分軸」は、簡単に言えば自分の内側に根差した価値観や感情に基づいて行動するというスタンスのことを言います。つまり、自分自身の核となる部分の指針に従って人生を舵取りするってことですね。

「自分軸を持つ」ということは、他人の意見や社会的な期待に左右されず、自分自身の真実の声に耳を傾け、それに基づいて行動することなのです。

例えば、周りが「こうあるべきだ」と言っていることに対してまずは「本当に自分はそれを望んでいるのか?」と自問自答する。そしてその答えが「ノー」なら、それを選ばない勇気を持つこと。これが自分軸で生きるということです。その結果として、自分の心に正直に生きることができるようになり、心の平和や満足感を得られるわけです。

・・と、簡単な定義付けをしましたが、とはいえやはりこの価値基準で生きるのは容易なことではありませんし、ケースバイケースで同調することも大変重要だとも思います。

ただ、心構えとしてその場合にも心の内側の声は捨てず「周囲との関係性を円満に保ったまま、自己実現に向かう手段として今は同調する」というスタンスを持つことも自分軸と言えるわけですから、結果的に同調したとしても「他人軸の同調」と「自分軸の同調」は別物と言えるわけですね。

これだけだといまいち自分軸の本質が見えてこないかもしれませんが、これについては「自分本位」と「自分軸」の違いを理解することでより明確な自分軸のイメージが湧くかと思いますので、後ほど詳しく解説して参ります。

いずれにせよ、ここではあくまで前提知識として押さえておいていただけましたらと思います。

では次に、自分軸で生きることのメリットを見ていきましょう。

4.自分軸で生きることのメリット

自分軸で生きること最大のメリットとしてはやはり「精神的に安定する」ということが一番なのではないかと思います。

今までありとあらゆる考え方や願望実現法、人間関係のポイント等を紹介してきましたが、それらはすべて「精神の安定」というベースの上でこそ最大限効果を発揮するものかと思いますし、またベルトコンベア理論から言っても精神状態を±0に安定させておいた方プラス方向に理想の未来を投げやすいとも言えるわけです。

いくらギャップの法則があるからとはいえ、やはりどん底状態でアファメーションやポジティブ思考を未来に投げることは難易度が高いわけですから、こういった理由からも自ずと±0に保つことの重要性も見えてくるかと思います。

では何故自分軸だと精神が安定するのか。それは言うまでもなく他人の評価や期待に右往左往する必要がなくなるからです。

この人を思い出してください↓

この人は正に他人軸、つまり「社会的な自己肯定感」をベースに生活しているのでした。

評価されなければ自分は素晴らしくないというプレッシャーは大きな圧力を伴うものですし、自分だけでなく自分を取り巻くすべての人に対してアンテナを張って生きなければならないわけですから、それは当然限られた脳のリソースも削られますし、本来発揮できたはずのパフォーマンスも他人への気遣いに吸い取られ、満足な結果が得られなくなってしまうのです。

何より、他人の評価に依存するということはある意味では剥き出しの状態に晒されている自己肯定感がいつ攻撃されるか、いつ傷つけられるかを常に気にしながら生きなければならないとも言えるわけですから、これが精神に悪影響を及ぼすのは当然と言えます。

一方で自分軸を確立することさえできれば、「絶対的な自己肯定感」という確固たるベースが生まれますから、その上で「社会的な自己肯定感」が攻撃されようが何しようが根底がブレることは無くなるわけですし、これが日常に於けるストレスの総量を勝手に減らしてくれるということは想像に難くないと言えるでしょう。

問題はどうやって自分軸を作り上げるかということですが、それを説明するにあたってまずは「自分本位」と「自分軸」の違いについて見ていきましょう。

自分軸インストール完了

5.「自分本位」と「自分軸」の違い

まずハッキリと区別しておかなければならないのが「自分本位」と「自分軸」の違いですが、その区別の仕方として「他人に迷惑をかけるか否か」といったような観点は少し違うかなと私は思っております。両者は実はもっと根本的な部分で異なっているのです。

ではその違いとは何か?それは以下の通りです。

自分本位は「意図的な行動」、自分軸は「単なる結果」である。

まず「自分本位」ですが、これは言うまでもなく自分の利益や欲望を優先して行動することですし、「他人の感情や状況を顧みない」といったニュアンスも含まれる言葉です。

一方で「自分軸」は具体的な行動を指す言葉ではありません。「自分本位な行動」とは言っても「自分軸な行動」とはあまり言いませんよね。

「自分軸」というのは行動そのものを指すというよりも、その行動の根底にある自己の確固たる基盤や哲学を表しているからです。つまり内面の価値基準がしっかりと定まっている「状態」を示しているのです。そして「状態」とは何らかの行動の「結果」を指す言葉です。

「俺実は昔バンドやっててさ!あ、ちなみにNirvanaはNevermindよりIn Utero派なんだけど君はもしかしてBleach派!?ねぇねぇ!」とナンパする男(自分本位)と「(あ、昨日のツイート万バズいった)」と完全無視する女の子(自分軸)

例えば「自分本位で生きよう」は「自分の利益や欲望を優先して生きよう」といった言葉とイコールで結ばれますが、「自分軸で生きよう」と言う言葉とイコールで結びつける特定の言葉は意外と思いつきません。

何故なら「自分軸」という言葉は「自分本位」と違ってそれ自体が特定の意味合いを内包しているわけではないからです。だからこそ「自分軸で生きる」という言葉の意味を聞かれてもパッと出てこない人が多いわけですし、それを目標を掲げてしまうとそもそも自分軸の意味合いが多岐に渡るわけですから、曖昧でよくわからない目標になってしまい、結果的にアクションプランも掲げにくいのです。

だからこそ「自分軸は単なる結果」という認識を持っていただきたいのです。


さて、言葉遊びはこの辺にして、ではこれを踏まえていったい自分軸を確立する為にはどうすれば良いのでしょうか?

ここで本記事最大のポイントをお伝えいたします。

それは「自分軸で生きよう」を目標として掲げてはならないということです。

何故なら「自分軸で生きる」ことを目標にするなんて不可能だからです。仮に不可能ではなかったとしても、自分軸という言葉の意味自体が直接的な行動を表す言葉でないわけですから、「自分の内側に根差した価値観や感情に基づき、他人の意見や社会的な期待に左右されず、自分自身の真実の声に耳を傾け、それに基づいて行動する」といったまったく再現性の無い目標になってしまいかねないのです。

まずはこの事実をしっかりと心に刻んでください。

「自分軸で生きよう」という言葉は無意識下で混乱を招き、目標を曖昧にする言葉です。

ではそれを踏まえ、次の章では正しい目標の設定方法を解説して参ります。

6.「自分軸で生きる」ための目標設定

先ほど「自分軸で生きよう」は間違った目標設定であるといった話をしましたが、ここで自分軸で生きる為に持つべき「正しい目標」をお伝えいたします。

それは「自分軸で生きよう」ではなく「絶対的な自己肯定感を高めよう」です。

つまり、「自分軸で生きる為の方法」から一回目線をずらして「絶対的な自己肯定感を高める方法」に全集中するのです。

そして絶対的な自己肯定感が高まれば自然と自分の内側に「誰になんと言われようと傷つかない自分」が形成されていき、「結果」として「自分軸で生きる」という目標が達成されるといった流れですね。

絶対的な自己肯定感を高める方法は最後の方で詳しく解説致しますが、いずれにせよこの順序は本当に大切です。

例えば「自分軸で生きよう」という目標からスタートしてネットや自己啓発本であれこれ調べると、ほとんどの場合

1.将来の目標を決めてそれに向かって集中する
2.自分の本音はいったい何かを明確にする
3.セルフイメージングを行う
4.それが本当に自分の望むことなのか自問自答を繰り返す
5.嫌なことは嫌とハッキリ言えるよう訓練する
6.自分の長所や短所を明確にして書き出す
7.自分の心の声を聞き、それに従う訓練をする
8.自分を愛して大切にする

といった断片的な方法論に出会うことになるかと思いますが、ここで考えていただきたいのは「それを本当に実践できるか」という部分です。いったいどこから手を付けて何をやればいいのか不明瞭だったり、もしくは「自分の心の声って何?」といったそもそもの疑問からスタートしなければならなかったり、要するにまったくゴール地点が見えてこないのです。

ゴール地点を見定められないと言うことは、同時にアクションプランも掲げることができないということです。そして何より、着地点が見えない状態で何らかの方法論に取り組んでいる状況は、目指すべき目標自体が一つではなくそこら中に点在しているような、パンドラボックスに手を突っ込むような、むしろ不安感のようなものを生みかねないのです。

もちろん専門のコーチングを受けたり順序だてて理解していけば問題ないのは当然なのですが、とはいえそこまで労力をかけられる人はほんの一握りなわけで、特にかつて自己啓発にのめり込み過ぎて苦しんだ経験のある私レベルの変態マニア自己啓発ジプシーになると、こんな方法論を列挙されればされるほど「実践できなかったらあなたの弱さが原因です」と言われているような気さえしてくるのです。それ自体が自己肯定感に悪影響を及ぼしているとさえ思えてくるのです。

そもそも「将来の目標」とか「自分の本音」とか「本当に自分が望むもの」なんていうものは意図的に探そうとしても見つからないことがほとんどですし、逆にそれらがちゃんと見つかるようなら初めから「自分軸で生きたい」なんて悩んでいないはずです。

いずれにせよ、これこそが「自分軸で生きよう」という漠然とした目標を設定した時に発生しうる最大の弊害です。

少々主観的な話になってしまい申し訳ありませんでしたが、これは自分軸という言葉を否定しているわけではなく、目標設定を適切に行わなければ決して自分軸は確立されないという私自身の信念から敢えて強めの表現でお伝えしたものとなりますので、どうかご理解いただけましたら幸いです。

繰り返しになりますが、あくまで目標は「絶対的な自己肯定感を高めよう」です。

「やっぱりKORNは2ndまでだと思うんだけどどう思う!?あ、もしかしてニューメタル否定派かな?じゃあチャックシュルディナー寄りの考えだね!」とナンパする男(自分本位)と「(あ、昨日のツイート万バズいった)」と完全無視する女の子(自分軸)

7.ここまでのおさらい

ここで一度これまでの内容をおさらいしておきましょう。

①「他人軸」は簡単に言えば他人の価値基準を優先して自分の意見をおなざりにしてしまうスタンスのことである。これは「人に評価されること」を最重要と捉える「社会的な自己肯定感」に依存する人格を作り上げてしまうため、結果的にいつも人目を気にして余計なストレスを溜めかねない

②「自分軸」は、自分の内側に根差した価値観や感情に基づいて行動するというスタンスのことである。つまり自分自身の核となる部分の指針に従って人生を舵取りするということ。これは他人の評価より自分自身の価値基準に基づいているため、何があってもブレない「絶対的な自己肯定感」をベースにした生き方である

③「自分本位」は「自分の利益や欲望を優先する」という「具体的な行動」を指すが、「自分軸」はその行動の根底にある自己の確固たる基盤や哲学を表している。つまり内面の価値基準がしっかりと定まっている「状態」を示しており、またその「状態」とは何らかの行動の「結果」を指す言葉である。よって自分本位は「意図的な行動」、自分軸は「単なる結果」であると言える

④「自分軸で生きよう」という目標を掲げてしまうと、そもそも「自分軸」という言葉自体が様々な意味合いを内包しているため、無意識下で目標の曖昧さに混乱し、結局ゴール地点が定まらず行動も起こせないという弊害を生じさせる

⑤よって、正しい目標設定は「自分軸で生きよう」ではなく「絶対的な自己肯定感を高めよう」である

⑥絶対的な自己肯定感を高めることができれば、自然と自分の内側に「誰になんと言われようと傷つかない自分」が形成されていき、「結果」として「自分軸で生きる」という目標が達成される。これが自分軸を作り上げる正しい順序である

8.絶対的な自己肯定感を高める方法

もちろん、自分軸で生きる方法と同様、絶対的な自己肯定感を高める方法も多岐に渡っております。ですが日本語的な曖昧さを含まない分、こちらの方が遥かにスマートで明確な行動に結びつけやすいことも事実です。

そして私が提案する方法は極めてシンプルです。その方法とは何か。

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