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「野口絵子さんを見て」

  ぼうーっとして、自民党のパーティ券のニュースを観ていた。
 そうしたら、大学生で20歳という肩書で「野口絵子さん」という知的なかわいい子がコメンテーターとして出ていた。
 週刊誌は読まないしテレビは妻が付けたテレビ番組を遠目で盗み見をするぐらいなので、誰なのか全くわからない。
 ネットで調べてみた。彼女の名前を入れて検索をしたら、資料がわずかだが出てきた。
 有名大学在籍中ですと書いてあったが、「慶應義塾大学環境学部」であった。そこは、慶應が作った新設校である。慶應の中では入学は易しい。特に海外からの帰国子女を多くとっていることが特色である。
 なーんだ、有名大学と言えば、無名ではないので有名ではあるが、たいしたことないなあ、と思った。
 妻が、わたしの話を聞いて、20歳の頃はお肌がぴちぴちで誰でもがかわいいのよ、コメンテーターじゃなくてコメントしている人でしょうと厳しく叱責された。
 娘が、わたしのほうがもっとかわいかったわよね、パパ、という。

 テレビを盗み見してただけなのに、やけに賑やかだなあ、と思った。
 女性特有のわたしが一番という、競争心は十分理解した。
 余計なことは言わず、男は黙って、テレビをみる!!


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