「わたしが立ち上げた塾」内輪話し
上記は、20年以上前に私が立ち上げた塾である。
大学で教えていた時、大手塾で非常勤講師をやっていた。
生徒に教える仕事は、刺激的でやりがいがある。どうしたらもっと効率よく偏差値が上がらないかと、教え方を考え、独自の指導法を試みてみるのが楽しかった。
しかし、大手塾では、先生と言っても使用人の身である。
大手予備校には、細かい規則・規約があり、それを遵守しなければならなかった。こういう風にやればもっと効果的に成績が上がるのに、と思っても、大手塾の指導方針があり、それには逆らえず、従うしかない。
奴隷になったがごとく従うのである。
そのうち、ノウハウはすべてマスターしてしまい、自分で塾を開き自分でしかできない独自のオリジナリティ溢れる指導法を展開することを決意した。
誰でも資本金さえあれば、資格はいらず、塾を開くことができる。
学習塾の多さはコンビニに匹敵するとさえ言われている。
その分、塾同士の競争は激しい。
その競争の激しい中、我が塾は20年以上持ちこたえてきた。
つぶれそうになったことは一度もない。
塾を開いたばかりの時、宣伝をしなければ、当教室の存在を誰もが知らないわけで、ホームページという発想はなく、チラシ撒きをした。
全く効果はなく、お問い合わせはゼロであった。
そんなとき、ホームページの宣伝が効果的であると聞き、一か八か試してみることにした。
上記のホームページは、業者から作ってもらったもので100万以上の経費がかかった。
その前に、自分でホームページを作った。
これである。(下記)
ネットから下ろしても良いのだが記念に取ってある。
久しぶりに見ると懐かしい。
そのホームページを立ち上げ、その年の5月ごろからお問い合わせがあり、徐々に生徒数は増えていった。
しかし、ネットによるいたずらや被害にあった。
ホームページを見て、わたしを訪ねて来る者がいた。
何の用件か聞くと、お酒をごちそうになりにきました、という。誰も招待していないし、訪ねてきたものが誰か分からない。
この二人は警察官が捕らえ、警察署で取り調べたところ、生活保護受給者で、掲示板やブログを見て、わたしを知り会いに来たという。
いい迷惑だ。
ネットはネットで完結、現実は現実で完結、というのがわたしの主義である。
ホームページというのは、集客は大いに期待できるが、リスクも大きい。
しかし、びくびくしていると世の中、何にもできない。
それが、世の中や人生の厳しさである。
戦わなければ何も得ることはできないのである。
「中学受験のための国語専門の塾」である。
今は後悔していない。
いろいろな生徒や親御様と出会い、話をすることは楽しい。