「中学受験 選択肢問題のコツ!」
選択肢問題の解き方のコツ・手順!
まずは、選択肢を知ることから始めましょう。
間違いの多くは「各選択肢の理解の甘さ」が原因のため、まずはしっかりと細部まで理解できるようにしたいです。
分析で大事なのは、次の3つです。
· 句読点ごとにマルバツをつける
· 文法に注目する
· 極端な表現を見逃さない
句読点ごとにマルバツをつける
「筆者の主張として適当なものを答えよ」という問いに対し、次の選択肢があったとしましょう。
地球温暖化の原因は人間の活動にあり、だからこそ江戸時代の生活を見習って、その時代の生活様式に戻すべきである。
この選択肢は、句読点に従って3つに分けることができますね。
<1>地球温暖化の原因は人間の活動にあり、<2>だからこそ江戸時代の生活を見習って、<3>人間の活動は江戸時代の生活様式に戻すべきである。
区切ったあとは、たとえば<1>について、文章中の何行目に同じ内容が書いてあるか探します。仮に8行目に該当箇所があれば“根拠あり”として「◯」をつけます。
同様に、<2>について同じ内容が書かれていなかったら「☓」をつけます。
このように選択肢の内容にマルバツをつけることで、「本文と一致しているか」を明確にできます。1個でもバツがついたら、その選択肢は正答としては選べません。
文法に注目する
文法に注目するとは、主語・述語や接続語に注目するということです。
たとえば、先ほどの選択肢は次のように分解できますね。
主語……地球温暖化の原因は
述語……人間の活動にある
主語……人間の活動は
述語……戻すべきである
ここまでできたら、
地球温暖化の原因は人間の活動かどうか?
人間の活動を戻すべきだと主張しているかどうか?
といったことを、本文の内容をもとにチェックします。
接続語の「だからこそ」も見逃さず、順接になっているかどうかもチェックしたいですね。
極端な表現を見逃さない
選択肢問題の解き方として「極端な表現を見逃さない」という方法を聞いたことがある子も多いでしょう。
「絶対に」「必ず」「〜~べき」などが出てきたら“言い過ぎな表現”に当たるので、注意して問題に取り組む必要がある、というものですね。
ここで気をつけておきたいのが、「絶対に」などの表現が出てきたらすぐに怪しんで、選択肢から消してしまう子。このような早とちりをしてしまう子は、内容を吟味していません。
たしかに誤答であるケースは多いですが、かといって根拠もなしに選択肢から削ってしまうのは早計です。
“言い過ぎな表現“が出てきても、まずはしっかりと文章の内容と照らし合わしたうえで「断言して言い切っているか」を確認するようにしてください。
言い換えを見つけよう
選択肢問題で大切なのは「本文と選択肢の内容が一致すること」ですが、ここで子供たちが迷ってしまうのが使用されている表現や言葉が違うとき。「恐ろしい=恐怖」など、本文の内容が言い換えられて使われている場合ですね。
これは、単純に文字だけを追って読んでいては見抜けません。
本文にメモを取るなどして内容の把握に努めるとともに、選択肢の内容が何を言っているのかをしっかりと読解することが必要です。
問題文をよく読もう
問題文をよく読み、「何について適当なものを選ぶのか」を確認することも大切です。
最近よく見るのが、本文の内容は選択肢に書かれている一方で、問いに対する答えとしては不適当というパターン。これも文字だけをただ追って読んでいると「書いてある!」として誤答を選んでしまいます。
こうした認識間違いをしないためにも、問題文と傍線部を確認し、誰の心情か、理由か、説明か、といったことをしっかり読み取りましょう。