経営学習研究所『【帰ってきたラーニングバー】「マネジャーになりたくない問題」の本質とは何か?』、現場レポートです
一般社団法人経営学習研究所、今年のシアターモールは昨年に引き続き「帰ってきたLearning Bar」でした。テーマは、『「マネジャーになりたくない問題」の本質とは何か?』。私はLearning Barの影響でこの世界に(どの世界だ?)入ってようなものなので、とても感慨深いものがあります。たぶん初参加から16年は時が経っています。今回は「」をテーマに130の方に申し込みいただき、内田洋行様に素敵な会場をお貸しいただき、サッポロビール様に大量のアルコール飲料をご協賛いただき、9人の大学生にヘルプいただき、楽しくイベントを運営させていただきました。
この手のイベントは、まさに1日だけの即席チームが心を1つにして行うライブです。こういったライフ感ある現場が大好きです。仕事でも展示会やイベント、式典、ワークショップなど様々なライフ感ある企画の運営をやってきましたが、組織階層の上に上がるということ、そういうイベントを回す楽しみにを失うプロセスでもあります。下手すると「挨拶だけしてください」なんて言われる始末です。これが辛くて仕方がないのですが、部下や後輩たちの仕事を奪うわけにもいかず、そんな立場に甘んじています。そんな自分にとって、思う存分に現場ができる、社外の仲間との学びの場づくりの機会は大変にありがたくも貴重な機会なのです。
今回の企画者は中原先生です。4人の登壇者との内容調整も中原先生が数度の打ち合わせで詰めて下さります。登壇者の皆様、本当にありがとう御座います。内田洋行様とは、岡部先生・橋本先生と私の3人で現地打合せをさせていただきました。以前に頻繁に利用させていただいたときとは、だいぶ仕組みが変わっています。地下で飲食を提供し、2階会場で講演、この導線をどうしようかと思案している中、1回の受付隣のスペースを見せていただきます。見た瞬間に、ここでウェルカムドリンクサービスができると素敵だと皆が感じます。ただ、人数的に少し狭いのと、地下と1回にフード&ドリンク提供が分かれるオペレーション上の問題も出ます。学生スタッフが大勢参加してくれることで、何とか回せそうな手応えを感じます。さらには学生スタッフ提案の駄菓子バー企画、サツポロビール様のアルコール飲料提供などでフードとドリンクの提供方法に目処が立ちます。結局、1階で受け付けたあと、横のウェルカムコーナーに誘導、時間になったら2階の講演会場に移動、公演中にフード&ドリンクを地下に移動し、2階が飲食禁止の制約があるため、講演途中で一度地下に降りて飲みながらリフレクション、再度2回でバネルをやってから地下に戻って飲みながら質疑応答とラップアップという、やたらアップダウンのある企画が出来上がります。
講演だけではMallらしくないと、事前アンケートを実施することになります。アンケートを見ると悲痛なものも含めて沢山のありがたい記述項目が宝の山のように見えています。これを地下の飲食スペースに掲示してみようということになり、学生スタッフがAIにカテゴリー分けさせて、A4の上に1つのコメントを印刷し、学生の一言意見を付記して貼り出します。なかなか圧巻ですが、多くの方が読み入って下さりました。岡部先生と橋本先生の教え子の皆さんのおかげです。言われるまで気づかずに申し訳なかったのですが、学生のドレスコードは「Bar」だったそうです
ここのところ受付は板谷さんの持ち場化されています。そこに◯◯さん加わります。松浦さんが案内板やレゴてのディスプレイなど細かいところでいろいろな仕事をしています。130人を短時間にさばくので実は受付は大変な現場なのですが、極めてスムーズに進みます。受付台のセットや名簿の作り込みなど細かい工夫があってのことです。
開場時刻前に沢山の参加者が訪れてくれました。当日は極暑だったので、外でお待ちいただくのも忍びなく、大幅に入場時刻を前倒します。それにウェルカムバーの担当チームが見事に答えます。知らない人と同士であちこちで対話が生まれます。そんな様子を観ているのが最高なのです。想定以上に盛り上がり、大繁盛店の立ち飲み酒場を越える密集状態になったので、予定通りに少しずつ2階に誘導します。さらには内田洋行様の機転により、1階の受付スペースにも飲食テーブルを出させていただきます。内田洋行様のスタッフの皆様の仕切りも実に小気味よいのです。少しずつ2階に誘導することにより、130人が階段に殺到することも回避できます。
そして、2階でイベントがいよいよ始まります。中原先生の軽妙な語りは、あとで学生からもお褒めの言葉をいただきます。冒頭の経営学習研究所の挨拶は、三原さんと田中真琴さんの若手ペアにお任せです。結構、いろいろ事前検討したようで、いい感じの挨拶でした。
この日の万歩計は2万歩を超えました。しかも、1階→2階→地下→2階→地下と移動するので、スタッフとかなりの上下移動をします。そんな間にも2階会場ではたくさんの対話が生まれています。
地下のフードはいろいろと趣向を凝らしています。あの限られた予算で、なかなか豪勢なラインナップです。飲食は3回に渡って出すので、どこで何を出すかもお客様の反応を見ながら、松浦さんや岡部先生中心に決めて行きます。私は大好きな崎陽軒のシウマイに辛子をつけるところだけ貢献しました。いつ何が役に立つのか分からないものです。これだけ大量に辛子をつける機会はなかなかありません。
最後は地下で飲み食いしながらスタンディングで質疑応答とラップアップの時間です。質疑応答の進行は、最近は板谷さんと私なのですが、次々と質問がでるので、ほぼやることなしの楽な時間でした。ずっと立って参加いただいたお詫びではないですが、参加者にささやかなプレゼントをご用意しました。「管理職道」ステッカーとそのデザインを入れたブラックサンダーです。ステッカーのデザインは松浦さん、「管理職道」とは言いえて妙だなと思います。
今回、所用で参加できなかった稲熊さんは、オンラインでの申し込み管理を一手に引き受けてくださっただけでなく、オリジナルのブラックサンダーを発注し、内田洋行様に納品してくれました。仲間の誰一人が欠けても、このイベントは成り立たないのです。内田洋行様は大量に送りつけられたアルコール飲料やお菓子を3フロアーの冷蔵庫を駆使して保管いただけました。おかげでヒエヒエのドリンクをいただけました。
準備開始時には朝礼、終了時には終礼をしますが、これがまた大好きな瞬間です。終礼後に記念撮影です。そして懇親会。取材してくださった「Learning Design」の方もご一緒してくださります。急遽参加してくれた立教の一人も含めて、学生スタッフも全員参加てす。幸い、全員20歳以上でした。この懇親会場をとってくれた立役者が田中真琴さんです。日曜の八丁堀であまりできないところ、会場からは近くて、人数の増減が許されて、たぶん15から20人くらいという無理難題のオーダーに対応し、下見までしてくれたそうです。
このイベントの運営準備は短時間の1回切のオンラインミーティングのみで、後はSNSでのやり取りのみで進められました。気心の知れたチームだからできる事かもしれませんが、互いに自分のできること、得意なことをやり、当日はどんどん段取りが変わっていくライブ感を具合が楽しむのも秘訣です。緻密なタイムラインは作りますが、始まったらあとはライブです。
中原先生は「Learning Bar」はオープンリソースだといいます。日本中に学びの場が拡がり、場づくりの楽しさを実感する人が増えることを願っています。何よりも、仲間とライブ感溢れる時間を過ごす楽しみを。きちんと準備するけど、決まったとおりにいかないことを楽しむという感覚は、今の時代の仕事にも、そして今の時代を生きるにも実に役立つとも思うのです。