「人事という仕事」~人事の日制定に寄せて
人事という仕事について話すことになったので、内容を整理している中で、そういうとこのタイトルで以前に書いたことを思い出しました。日本の人事部が「人事の日」制定を記念して、多くの人事パーソンからメッセージを求めたことがあるのですが、その際に書いたことです。今、考えても、なかなかよいこと書いてます(自画自賛)。サイトはある日知らないうちにクローズされていることがあるので、こちらに引用しておきます。
人事という仕事
何の仕事でも顧客、つまり自らの価値の提供先を意識することは大切です。人事の仕事の場合、それは経営と社員の二者だといっていいでしょう。経営と社員のそれぞれと、時には寄り添い、時には対峙する必要があるのが、人事という仕事です。いずれかに一方的におもねるのではなく、人事としての立ち位置でこれをやり続けることが、結果的に経営に資するのです。これは簡単なことではありません。
そんな人事に一番求められるものは、常識と良識だと思っています。それも相当に高いレベルでの常識と良識です。これが備わっていなければ、人事の仕事での判断はできません。逆にいえば、これが備わっていれば日々の判断はある程度はできます。
しかし、常識と良識だけでは、新たな価値の創造はできません。そこでは人事プロフェッショナルとしての知識・能力・経験・ネットワークが必要となります。人事という仕事は、実は非常に多岐にわたる専門分野を統合する科学的な仕事領域なのです。私たちに求められるのは、常に学習し続ける態度と、真摯に人に向かう気持ち、新たなものを求め創り続ける想いです。どっぶりとやれば、しんどくも魅力的な仕事が人事という仕事なのです。
※写真の酒場はここのところずっとお邪魔できていない最高の燗酒酒場「きたぽんしゅ」。行きたいなぁ。