手に付いたキムチビビンバの香りが取れない
今日の昼キムチビビンバを食べた。カレーメシのやつ。
誰かがおいしいと言っていた気がして、いつもは食べないようなジャンルを選んだ。
僕は人のアドバイスを聞かないことが多い。
なのになぜこれを選んだのか。
僕に「これうまかってんな~」と囁いたのは実体のない記憶だったからだ。
本当にそう言っていた人物がいたのか定かではないし、物的証拠がないから証明もできない。
そのあいまいさが僕にキムチビビンバを選ばせた。
脳が僕に「キムチビビンバ好きそうやん、でも頑固で人のアドバイスとかきかなそうやし、ここは実態のない誰かが言ってたという記憶を改ざんして食べさせたろ」てな粋な計らいをしてくれたのかもしれない。だとしたらくたばれ。においとれへんねん。
お湯を入れて5分待つ。
OKGoogle!って言ったらなんでも教えてくれるやさしい友達とルームシェアしているので、その子に時間を計ってもらった。いつもありがとう。
ライスの上にビビンバソースをかける時、ソースが多方面に散っているのに気が付かず壁やら手やらに赤い液体が付着していた。
そのあまりの静かさに実感が沸かず、斬られたことに気が付かないかませキャラの気持ちがわかった。
そこからはもうビビンバビビンバビビンバ。
においとれへん。
部屋を換気してもビビンバをほんのり感じるし、いくら手を洗っても手の甲に付いたビビンバの香りがとれないし、挙句の果てに洗面所にまで液体が付いてる→これはマジでなんで??
何をするにもビビンバはついてくる。
風呂に入る時も歯を磨く時もいついかなる時も。
ビビンバとアーメンしてたまるか。
これ以上ルームメイトはいらない。六畳の部屋に3人は多いって。
ビビンバと、クズだけど忘れられない彼氏は似ている。
嫌な思い出のほうが多かったけど、優しかった頃を思い出す。痛みが取れない。
これが成立するなら、ビビンバはクズ。
とにかく言いたいのは「ビビンバはおいしいけどもう食べへん」ということ。
もう一回手を洗って香りが取れなかったらあきらめて寝ます。
それでは。