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法然院:山茶花/万両/千両

法然院には、四季折々の美しい植物が植えられています。特に有名なのは椿で、境内には約600本もの椿が植えられており、春には境内を彩ります 。中でも、本堂北側の中庭にある三銘椿(五色散り椿・貴椿・花笠椿)は特に有名で、毎年4月1日~7日にかけて開催される「春季 伽藍内特別公開」の時期には、見事に咲き誇る姿を楽しむことができます 。  

その他にも、法然院には、紅葉、楓、苔など、様々な植物が植えられています 。これらの植物は、庭園や境内の景観を彩るだけでなく、仏教の教えを象徴するものとしても大切にされています。例えば、庭園にある椿の木やヒョウの木(イスノキの別名)は、日本の花言葉で「誠実さ」と「深遠さ」を暗示しており、法然の教えにある三つの心をより感じやすくしています 。  

また、2023年3月には、境内の奥に新しい枯山水庭園「Empty River Garden / 空の川」が作庭されました 。この庭園は、古い椿の木を3本残し、そこに炭で川を表現することで、仏教の空の概念と炭素循環を表現した、現代的な枯山水庭園となっています 。  


サザンカ(山茶花、学名: Camellia sasanqua)
マンリョウ(万両、学名: Ardisia crenata)
センリョウ(千両・仙蓼、学名: Sarcandra glabra)

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