見出し画像

【映画感想文】ゴーストワールド

 今回はゴーストワールドをみた感想を話そうと思います。見るのは二回目です。
 一回目はリバイバル上映で見ました。見に来た人に、自分と同世代ぐらいの女性が多かったことをよく覚えています。

現在の若い世代にもしっかり刺さる映画なんだと思った。

生きづらさを感じるイーニドが印象的だった。自立しようとバイトを始めるレベッカに対して、何もできず身動きが取れない彼女に共感した。同じだと思っていた友達とも距離が空いてしまう。これは誰もが共感してしまうことだと思う。仲の良い友達との心の距離が離れるのはいつになってもつらい。

また、シーモアとより密接になる。自分の世界観をもつシーモアは、ある種自分の殻に閉じこもっていた。アドバイスと称して女性と結びつけようとするが、実際に付き合って楽しそうだと面白くない。そんな彼女の繊細な気持ちがひしひしと伝わってきた。

美術大学の願書を先生に持ってこようとするシーンも個人的に印象的だ。美術なんか興味なかったのに、何とかしてイーニドは進路を決めにかかるが、大人の事情で推薦は取り消しになる。とりあえずの気持ちまで折られてしまうイーニド。

こういう時って、一気に大人のこと嫌いになるんだよな…
大人が嫌いなのに、期待している自分もいると思う。


いいなと思ったら応援しよう!