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周りを気にして無理に笑うくらいなら

学生の頃から大人数の飲み会が苦手だった。
サークルの新歓、旅行、卒コン…会話を回すことが苦手な私は大勢の飲み会になると決まって黙るか、近くの数人とひっそり話すか、聞き役に回るか。近くのテーブルが盛り上がっているのを他所から見て、「ああ盛り上がってていいなぁ」「私のお隣さん、私と同じテーブルでごめんね」なんて気持ちになりながら参加することも多かった。

お酒は弱いけど酔うと気持ち悪くなって眠くなってしまうので、「酔うとかわいいね」なんてキャラを演じられるタイプではなかった。

1.社会人になって初めての飲み会

社会人5年目にして初めて職場での飲み会に参加した年末。コロナでずっと開催できなかったから忘年会も二次会も少しワクワク。何より今の職場は好きなので大勢の飲み会に誘ってもらえたことが嬉しかった。
二次会は21人。席もバラバラ。職場の方とプライベートで飲むことなんてなかったので新鮮。それでも会話を盛り上げられるタイプではないので、隣り合わせになった看護師の先輩やリハビリスタッフと、ぎごちないながら、こじんまり話す。

すぐ隣のグループはいわゆる「イケイケ組」で大いに盛り上がっていた。仲良しの同期も混じっていて、楽しそうだなぁなんてちょっと羨ましかった。…私の飲み会でのキャラというか立ち位置は学生の頃となんら変わらない。


2.無理して盛り上げようとする、
無理して合わせようとするから

これは昔からの私のダメなところ。自分のグループが静かだったり、会話が弾まなかったりすると自分がなんとか話題を探さなきゃ、会話を続けなきゃと頭がいっぱいいっぱいになってしまう。けれども、もともと口下手な私が飲み会の場で回すなどハイレベル。無理して話題を振ったり、大袈裟にリアクションして笑っては逆効果になってしまった体験もしばしば。「あー何やってるんだろう」と自己嫌悪。本当に同じグループになった人へ何とも言えない申し訳なさと罪悪感。
飲み会=苦痛を感じる瞬間はこれ。


3.ありのままの自分で参加したい

年明けの月末、職場の方々と7名で二次会。大人数ではないけれどリハビリスタッフのある子と隣で話をして、初めてプライベートでの時間を過ごした。一方すぐ向かい席は酔い潰れ間近で大騒ぎ。いつもなら無理して笑ったり会話に入ろうとしたりだけれど、単純にそのリハビリスタッフの子との話が楽しかった。口下手な私でもありのままの会話で時間を過ごすことができて、連絡先も交換した。
私は大人数の飲み会は苦手だけど、大人数でも隣り合わせになった人との小さな会話をしっかり楽しみたい。無理に盛り上がらなくたって、酔えなくたって、無理して笑っているより素のままの自分でいたい。そう思うようになった。


4.飲み会に向いてない自分を否定しないで

飲み会で盛り上がる人たちや独自のキャラを発揮できる人は羨ましいなぁと思う。私自身、自分を全面に出すタイプではないので、よく何を考えてるのかわからないなんて言われてしまうことも。自分でも直したいところだし、それが短所でもあるけど、それでもそんな自分を否定したり、盛り上がれないことや話題性に欠けるところを自己卑下する必要はないなぁと思った。

飲み会も好き嫌いや得意不得意がある。それでも私が参加するのは、親睦を深めたいとか、隣の人のまだ知らない部分を知りたいとか、周りと楽しい時間を過ごしたいとか、参加することでのメリットを感じているから。



「いつも静かだね」「つまらない人だ」そう思われても無理はないけど、無理して酔ったりキャラを演じて自己犠牲するよりぜんぜん良い。
きっとこれからも飲みの機会は増えるだろうけど
周りと比べず、ありのままの自分で参加できたら楽しかった〜で終われるかな。(笑)

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