『ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い』の感想を書く『永日珍品』12
学生時代、『指輪物語』を読んだことがある。
映画版『ロード・オブ・ザ・リング』は全部劇場で観たし、その後の映画『ホビット』も全部劇場で観た。で、あるから、『ローハンの戦い』も劇場で観るのが妥当なのである。
ネタバレしないように感想ッ!
そもそも、『指輪物語』本編でもローハンの姫君は活躍している。
アングマールの魔王とローハンの姫君と言えば、わかる人にはわかるエピソードだ。そう、そのあたりから私はローハンの姫君が好きなのだ。
さて本編。ローハンの姫君は、まさに理想のローハンの姫君だ。
凛々しい。かわいい。でも無骨。やんちゃ。奔放。
ドラクエ世代は、みんな「おてんば姫」が好きだ。たぶん。
主人公は、まさにそれ。
で、ローハンはいろいろあって戦になる。『ローハンの戦い』って最初から言ってるんだからネタバレではないな? ようし。
戦である。いくさ。
これもすごく好きだ。人間の欲望が噴出して戦になる。
そこでは人間がどういうものなのかが明らかになる。
そうして、正義もへったくれもあったもんではなくて、勝つものが勝つ。めっちゃ好き。
だから軍備は疎かにしてはいけないし、平時から戦になったときのことを考えて、あらゆる陰謀、策謀を巡らせておかねばならないわけだよ。
ひとつの戦の顛末を観ることができて、満足した。
いや、これダメだな。ネタバレしないで感想を書くのは無理だ。
この先はネタバレして書くから、観ていない人はこれ以降を読んではいけませんよ?
観てから読んでくださいね。 ↓↓↓
ていうか、勝てたよね? ウルフ。
っていうか、勝ってたよね? 完全に。ヘルム王は降伏を申し出たんだから。
ヘラはヘルム王の娘なんだから、降伏の条件としてヘルム王の隠居と、ヘラを自分の正室にすることを認めさせればローハンは全部自分のもの。
話終わりじゃね?
ウルフの戦術は良かったと思う。
夜、雑兵を展開してヘルム王の主力をおびき出し、その間にムマキルも使った本隊でエドラスに侵入したうえ、弓兵を展開して戻ってくる王族を狙う! 妙計!
一人、王に近い人を寝返らせてもいたよね。名前も忘れたけど。ヘラに三又の鋤で殺されてた人。あれも、生きてたら厄介だったね。あの人がエドラスを占拠して、内側から門を開く予定だったんでしょう? 完璧じゃないか!
エドラスを焼き払って、ヘルム王をヘルム砦(後世呼び)まで撤退させた。ヘルム王の嫡子は殺したし、次男は捕縛。
ここから何をどうやったら負けるのか!!
ウルフにとって、何がどうなったら勝ちだったんだ? そこがよくわかんなかったなー。
冬の、あの環境でヘルム砦を包囲して、のんびりと攻城櫓を建設。カネばっかりかかるじゃん。ていうか、ずいぶんカネ持ってんな?
ヘラに土下座でもして欲しかったのか? でも土下座するオンナじゃないのは知ってただろう。
民まで含めて皆殺しにしたかったのか? 中学2年生か?
たぶんアレだな。ウルフっていうのは究極のアホで、エドラス攻めの戦術も山寺宏一(たぶん通じる)が考えたんだろう。
で、山寺宏一は途中でウルフをどうにかしてしまうつもりだった。でも、タイミングを誤って自分が死ぬハメになった。
ここまで描いていてくれたら、ストーリー的にも非常に納得がいった。
そもそもウルフがもうちょっと賢かったら、親父が決闘で殴り殺されても文句言わなかったよね?
親父が一発で殴り殺されるとか、恥ずかしすぎるわ。文句言えるシチュエーションじゃねえわ。
このあたりは、ヘルム王が異常に強いというのもあるかも知れない。
アニメだからか知らんけど、後半の戦闘能力がヤバすぎる。オークはまだしも、ミノタウロスみたいなやつと殴り合って撲殺してたよね? 範馬勇次郎か。
あれを殴り殺せるんだったら、自分は範馬勇次郎だっていう自覚を持って、ウルフの親父くらいには手加減してやらなきゃイカンわ。
ヘラは全体的に凛々しくてかわいくて良かった。
でもね? 言いますけど。
ナイスバディすぎませんかね?
もうグラビアアイドルじゃん。馬に乗っても、剣を抜いても、「むち☆」とか、「ぷり♡」みたいなのが雑音になりすぎる。吾輩だけ?
いや、バキバキの筋肉質でもウケが悪いだろうから、中身がグラビアアイドルみたいな体形でもいいんだけどね? もうちょっと、日ごろは体形を隠していただいてもいいと思うんですよ姫様。
吾輩みたいなゲスの極みは、ずーっとナイスバディだなーと思いながら観てましたとさ。 いや、面白かったよ?
※追伸
ヘルム王の甥。最後に王になってた人。
こいつひどくない? 兵力持ってるくせに何してた?
鷹が来るまで、つまり救援要請が来るまで自分で情報を集めない、まったく動かないとか、Z世代かよ! あースッキリした。
完