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自分を力強く肯定することで人は自由になれる!
日頃から目にみえない拘束、束縛や抑圧、または無言の“同調圧力”などから自由になりたいと思うことはありませんか。わたしたちは、知らないうちに“何かに”拘束されており、場合によっては互いに拘束し合っているかもしれません。時には、自分の思い込みや偏見で自分自身を狭くしていることもあるでしょう。そのような時には、心より自由になりたいと感じますよね。
では、自由とは何でしょうか。今回は少し自由について考えてみたいと思います。この用語は、福沢諭吉がliberty(あるいはfreedom)から訳したものとされ、「自らをもって由となす」すなわち、他者から与えられたものではなく、自らの意思や考えで行動する事由とすることからきています。しかし、自由という言葉はもともと仏教由来の用語であり、本来の意味は外的なものからの解放というよりも、むしろ自らの執着から解き放たれた状態になる、まさにさまざまな欲望からの“解脱”を表しています。その意味からも、英語でも“自由”を表す単語が2つあることは示唆的ではないでしょうか。
まず、libertyは外的抑圧や拘束からの解放、勝ち取った自由を表すのに対して、freedomは何事にも拘束されない状態を指すとされています。したがって、福沢が訳した自由は前者に近く、もともとの仏教で使われている自由はむしろ後者の方に近いのではないでしょうか。ただし仏教で言う自由とは、もっと深い考えに根ざしており、まさに「自らに由る」とは自己を確立することであり、外部に自由を求めることというよりも、自己の内側から湧き上がるものと考えられています。いつも周囲の目を気にし過ぎたり、他者の意見に左右され過ぎたり、そのような自分に自信がなくなり、何を信じていいかわからなくなってしまうこともあるかもしれません。そのような時にこそ、 自信=自らを信じること の大切さに気づき、自分のなかにある「本当の自分」に自ら由る(拠る)ことで、本当の自由が得られるのではないでしょうか。
自分を力強く肯定することで人は自由になれます! それは、たとえ周囲からの拘束や抑圧などがあっても、最後まで自らを信じ切って生きることがなによりも大切なことではないでしょうか。みなさんはどのように考えますか。
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